イギリス生まれのミニカーブランド「マッチボックス (Matchbox) 」は、欧州車を中心に、日本車やアメリカ車、はたらくクルマなどを忠実に再現したミニカーをリリースしている。人気シリーズが、可動ギミックを組み込んだ「ムービングパーツ」シリーズ。そのラインナップに、新たに5つのアイテムが加わった。

ギミックが心を擽る!見ても触っても楽しいマッチボックス【ムービングパーツ】

1962 フォード・アングリア(9月28日発売)

まずは「1962 フォード・アングリア」。それも映画『ハリー・ポッター』シリーズに登場した、魔法で空を飛ぶアングリアを新規金型(ニューキャスト)で再現している。ボディカラーはライトブルーにホワイトルーフの組み合わせ、ギミックは左右ドアとトランクリッドの開閉だ。

パッケージはおなじみのオレンジを基調にしたものではなく、劇中に登場する日刊予言者新聞を思わせる文字が並んだ白地に、ダニエル・ラドクリフ演じるハリー・ポッターや、彼らが通うホグワーツ魔法学校の紋章などを配置し、作品の世界観に満ちた仕様となっている。

1962 フォード・アングリア(9月28日発売)

英国フォードが開発・生産した量販モデルのアングリアは、初代が1939年に登場。劇中車のベースは、1959年デビューの4代目となる105E型で、2ドアセダンを基本に、1961年にはワゴンも追加設定された。エンジンは997ccの直4OHVで、のちにロータスやケータハムをはじめ多くのブリティッシュスポーツカーに搭載されることになるケントユニットの元祖。1967年には、その座を後継モデルのエスコートに譲っている。

2022 ジャガー I-PACE(9月28日発売)

さらに2アイテムが、ニューキャストでリリースされる。その1つが「2022 ジャガー I-PACE」。2018年にジャガー初の市販バッテリーEVとして発売された。前後にモーターを搭載し、400ps/696Nmを発生。モチーフとなった2022年モデルでは、前後駆動力配分の変更や効率向上が図られた。エクステリアは、ボディサイドの黒いアクセントなどディテールまで再現し、フロントドアの開閉ギミックを備えている。

1995 シェビー C1500

もうひとつが「1995 シェビー C1500」。シェビーことシボレーのC/Kシリーズは、アメリカのベストセラーであるフォードFシリーズと人気を二分するピックアップで、初代の誕生は1960年。車名はC がFR車、Kが4WD車を指し、その後ろに車格を表す数字が続く。モチーフは1988年登場の4代目で、ボディは複数用意されるタイプからシンプルなシングルキャブをセレクト。ギミックはボンネット開閉で、アメリカンな大排気量V型ユニットを収めたエンジンルームを眺めることができる。

1975 レンジローバー(9月28日発売)

さらに、新旧SUV2台を発売。「1975 レンジローバー」は、クロカン四駆の象徴的存在であるレンジローバーの初代。当時は稀有なフルタイム4WDを採用し、卓越した悪路走破性と高級車並みの快適性を両立して『オフロードのロールス・ロイス』とも呼ばれた。1970年に今回モチーフとされた2ドアのみでデビューしたが、1981年に4ドアを追加し、2代目以降は4ドアのみとなった。特徴的なクラムシェルボンネットに、開閉ギミックを採用している。

日産 アリア(9月28日発売)

「日産 アリア」は、2020年発表のクロスオーバーEV。四輪駆動版、さらにスポーツグレードのNISMOも設定されたSUVタイプの日産の最新EVだ。2023年、冒険家による北極から南極に至る3万km以上の走破という、自動車での世界記録樹立も話題になった。搭載ギミックは、ボンネットの開閉だ。

広大なアメリカの風を感じよう!アメリカンなコンバーチブルが大集合【テーマアソート】

1963シェビー・コルベット

さまざまなジャンルごとに分かれたシリーズの「テーマアソート」には、アメリカンコンバーチブルをテーマにした6車種のアソートが新登場。なかでも注目は、新規金型を製作した「1963シェビー・コルベット」だ。

コルベットは1953年にデビューした、アメリカ初の量産スポーツカー。当初はFRP製のオープン2シーターボディに、直6を積み、1955年にはV8を採用した。1963年には2代目へ移行。リトラクタブルライトを備えたシャープなスタイリングで、アカエイを意味するスティングレイのサブネームが与えられた。C2とも呼ばれるこの2代目は、日系人デザイナーであるラリー・シノダの作品で、コンバーチブルのほかクーペを設定し、1967年まで生産された。

1975 キャデラック・エルドラド・コンバーチブル(9月28日発売)

「1975 キャデラック・エルドラド・コンバーチブル」は、GMの最高級車ブランドであるキャデラックの2ドアモデルで、初代は1953年に登場し、12代目まで続いた長寿車種。モチーフとなった1975年型は9代目で、エルドラド史上最大の8.2リットルV8を搭載した。

1969 カマロSS 396 コンバーチブル(9月28日発売)

「1969 カマロSS 396コンバーチブル」は、初代シボレー・カマロの高性能V8搭載車で、SSはスーパースポーツの略、396は6.5リットルに相当する排気量を表す。カマロは、大ヒットを飛ばしていたフォード・マスタングに対抗するべく、GMが送り出したスポーツクーペ/コンバーチブルで、兄弟車のポンティアック・ファイアバードと共に1967年誕生。1969年は初代の最終年で、ドラッグレースでの使用を想定した7.0リットルV8搭載車も少数ながら生産された。

’16 シェビー・カマロ・コンバーチブル(9月28日発売)

「’16 シェビー・カマロ・コンバーチブル」は、カマロの6代目に当たるモデル。4代目からはカナダ工場製だったが、この6代目で再びアメリカ国内生産に回帰している。3代目以来の直4エンジンが設定されたのも話題となった。2023年いっぱいで生産を終了し、現時点では最後のカマロとなっている。

2018 フォード・マスタング・コンバーチブル(9月28日発売)

「2018 フォード・マスタング・コンバーチブル」は、6代目のマスタングで、この年式でマイナーチェンジを実施。前後の外観やダッシュボードなどのデザインを刷新し、10速ATを採用。V6を廃止し、直4とV8をラインナップした。

1953 ビュイック・スカイラーク・コンバーチブル(9月28日発売)

「1953 ビュイック・スカイラーク・コンバーチブル」は、5代目エルドラドとプラットフォームを共用し、フルサイズモデルであるロードマスターのラインナップに加えられた特別なモデルだ。ビュイックは、高級車部門のキャデラックと、シボレーなどの大衆車部門のギャップを埋めるGMの中級車ブランド。スカイラークの名は60年代に独立車種として再登板し、1998年まで使用された。

車種ごとのギミックが特徴的な「ムービングパーツ」の価格は各605円(税込)、古き良きアメリカンコンバーチブルがあつまった「テーマアソート」の価格は各440円(税込)

70年を超える歴史を誇るマッチボックスは、リアル路線が特徴だ。その作り込みと豊富なバリエーションを、公式ウェブサイトで確かめてほしい。

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