強烈なインパクト残したあのクルマのCMやショッキングピンクのカラーリングで登場した超名門フラッグシップセダン……。これまでなかったような出来事が次々と起きる昨今。そんなクルマ界・前代未聞の出来事を集めてみましたー!(本稿は「ベストカー」2013年7月26日号に掲載した記事の再録版となります)

文:渡辺陽一郎、編集部

■セクシーすぎてコドモは見ちゃダメ!」なCMをトヨタがつくっちゃうとは!

女性のようにキレイな男性の外国人モデルが登場するという、インパクトのあるCMを展開しトヨタ オーリス

 スレンダーな美しいボディ、長く美しい金髪。上着をひらりと脱ぎ、赤い下着だけでお尻をフリフリさせながら歩く後ろ姿は実にセクシー♥

 そしてオーリスの前で振り返ったその人は…….オトコやないかぁ~い!

 という強烈なオチがあるオーリスのCM。これには「騙された~!」という人も少なくないのでは。リアデザインがウリのオーリスを表現したCMだが、あまりのキワドさに放映時間は23時以降限定となっていた。

 こんなセクシーすぎるCMをトヨタが手がけたのは実に革新的といえるんじゃないだろうか。

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■ハイブリッドを採用せずに燃費を150%も向上させたeKワゴンのスゴさ

2013年6月6日に登場した三菱 新型eKワゴン

 最近は軽自動車の燃費競争が著しい。新型軽自動車の燃費数値を先代と比べてみると、格段に向上している。

 凄いのがeKシリーズ。先代型は2006年の登場で設計が古く、無段変速のCVTは用いていない。4速ATを備えた最も燃費の優れたグレードでも、JC08モードは19.6km/Lだった。

 ところが今年(2013年)6月に登場した新型は、全高が1600m以上の軽自動車では最高峰の29.2km/L。9.6km/Lの上乗せで、比率に置き換えれば約150%の向上だ。同じガソリン代で1.5倍の距離を走れる。(渡辺陽一郎)

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■一度生産をやめたのに、後継車が売れないから復活したシエンタが示すこと

 一度生産を終えた過去のクルマを用び販売する。まさに前代未聞の事態で、シエンタとトッポが該当する。トッポは1998年に登場して2003年に終了。後継車種が存在せず、市場のニーズに応えて2008年に復活した。

 しかし、シエンタは違う。2003年に登場し、2008年には後継のパッソセッテが発売され、役目を終えて10年に生産終了した。ところが11年に復活したのだ。

 バッソセッテの商品力がシエンタよりも低く、販売不振に陥ったためだ。そしてパッソセッテのほうが2012年に消滅。今の車両開発が後退傾向にあることを感じさせる。(渡辺隆一郎)

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■伝統と格式のクラウンがショッキングピンクで登場するなんて…!

ピンクのクラウン

 昨年(2012年)のモデルチェンジでデザインが注目を集めた現行クラウン。が、その特徴的なフロントグリル以上に驚かされたのがショッキングピンクのクラウンの存在。

 伝統と格式高いクラウンをピンク色にしてCMで露出し、実際に限定だが販売するというのはもちろんクラウン史上初。

 その結果、このピンククラウンは抜群の注目度で話題づくりとして大成功した。大改革ともいえる大胆なPRは、トヨタとしてだけじゃなく、クルマ界としても前代未聞か!?

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■新興国向けのクルマを日本で販売し、しかもそれが主力車とは!

 1970年代まではクルマを国内で生産して輸出していたが、貿易摩擦が問題になり、1980年代から北米などに工場を建設。1991年発売の初代アコードワゴンを北米製にするなど、「日本メーカーの輸入車」は古くから存在した。

 これらは国内では脇役的な存在だが、2010年にタイ製となったマーチは違う。1982年の初代モデル以来、高い人気を得てきた日産の基幹車種だ。その後もミラージュ、ラテイオがタイ製に移行。内外装のつくりや趣味性が日本の好みに合わず、今の市場動向に合った小さなクルマだが販売は伸び悩む。(渡辺陽一郎)

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■今の時代にMTが好調に売れた。アテンザは前代未聞

MTが設定されたアテンザ

 1980年代の中盤頃は、ATの比率は約50%だったが、その後に急増して今は乗用車全体の98%前後を占める。ところがアテンザでは、ディーゼルのXDに設定されるMTが注目され、発売直後の比率は全体の20%近くに達した。開発者も前代未聞の話だと驚いていた。

 今は大半のユーザーがATを選ぶが、ごくかぎられたMTの需要は残っている。それなのに一部の高性能車を除くと、セダンのほぼ全車がMTを廃止したから、アテンザに需要が集まった。ツボを押さえれば、運転の楽しいクルマも堅実に売れる。(渡辺陽一郎)

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■クラウンに4気筒エンジンが搭載されるとは

ハイブリッドが人気のクラウン。写真はクラウンハイブリッドアスリート

 1970年代初頭までのクラウンには4気筒エンジンも設定されたが、その後の約40年間は6気筒とマジェスタの8気筒のみだった。

 だから直列4気筒の2.5Lを用いたハイブリッドの設定は前代未聞だろう。

 しかしユーザーに抵抗はなく、販売の約70%がハイブリッド。V6エンジン車と違って減税対象に入り、燃費性能も2倍以上だから出費を抑えられる。

 運転感覚も負荷が増えた時を除けば4気筒を意識させない。メルセデスベンツやBMWにも4気筒ターボが増え、「高級車は多気筒エンジン」という認識は薄れたといえる。(渡辺陽一郎)

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■「ジャパネット」でクルマが買える時代がくるなんて!

I-MiEVはディーラー以外でも買えるようになった

「ジャパネットたかた」、「ビックカメラ」がi-MiEVを取り扱って話題になった。ただし直接販売するのではなく、顧客を三菱の販売会社に紹介する方式。幅広い販売網を活用して順客を募る戦略だ。

 いっぽう、「ヤマダ電気」は、関東三菱から車両の供給を受け、サブディーラーとして売る。販売会社が自社で届け出を行なった未使用の中古車も扱う。

 自動車の流通は50年前と基本的に同じだが、家電製品は大型店で通販などで微変した。今後、自動車販売も大きく変わる可能性があり、先の事例はこの予兆だともいえるだろう。(渡辺陽一郎)

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■自動車販売店なのに店内にクルマがないホンダスモールストア

「女性のお客様は、屋外を走るクルマは汚れたモノだと考えている。だから店内には車両を展示せず、屋外にかぎった」とセールスマンは言う。新たに展開を開始した「ホンダスモールストア」だ。ホンダの全車を扱うが、女性に人気の軽自動車やコンパクトカーに力を入れ、店内もカフェテリア風にしている。

 確かにオシャレだが、店内に肝心のクルマがないのは前代未聞。しかし普通、展示車はどれも磨かれて「汚れたモノ」ではないだろう。「展示車がないと説明に戸惑ったり、屋外では雨天時に不都合が生じることもある」という。(渡辺陽一郎)

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■車重の重いクルマが燃費性能で軽いクルマを追い抜くなんて!

激しい燃費競争によってスーパーハイトボディのスペーシアがワゴンRの燃費を抜いた!

 スペーシアはワゴンRに比べて車両重量が60kg上回り、全高も95mm番高いから空気抵抗も大きい。それなのにJC08モード燃費はワゴンRに0.2km/L勝る29.0km/L だ。重くて背が高いスペーシアのほうが、ワゴンRよりも燃費性能が優れている。

 前代未聞の話だが、背景にあるのは5カ月ほどスペーシアの登場が遅いこと。この間にも省燃費技術は進歩して、タイミングチェーンの幅を狭めるなど、33.0km/Lのアルトエコと同様の改善を施した。

 となればワゴンRも近々同様の技術で燃費を向上。おそらくスペーシアだけでなくeKシリーズやデイズも追い抜くはず。(渡辺陽一郎)

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■自賠責保険料が2回続けて値上がりしたのは前代未聞!

 自賠責保険料が11年に続いて13年にも値上げされた。これは前代未聞。自賠責保険は「得をしても損をしてもいけない」から、定期的に値上げと値下げを繰り返してきた。値上げして保険収支が黒字になると貯め込み、次の値下げで赤字になると吐き出す。その結果として収支を均衡させる仕組みだ。

 ところが2008年3月の値下げが28%前後と大幅で、赤字が増えすぎた。そこで2回にわたり値上げしている。「事故が増えた」は言い訳。そもそも意図的に値上げと値下げを繰り返す商品はあり得ない。制度を根本的に改めるべきだ。(渡辺陽一郎)

●仰天度:88

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■三菱車に三菱電機製以外のカーナビが装着されるなんて!

 日産との共同開発でデビューしたeKシリーズ。この共同開発によってディーラーオプションとして設定されるカーナビが従来の三菱車にはないラインアップになっている。

 これまで三菱車のカーナビは三菱売機製を採用することがほとんどだったが、新型eKシリーズには旧サンヨーから引き継いだパナソニック製とクラリオン製の2タイプが用意。

 2タイプとも日産のカーウイングスに対応したモデルで、共同開発によって生まれた結果といえそう。

●仰天度:80

(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)

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