米子市で「大人達の社会見学」と銘打ったユニークな観光ツアーが5月から始まりました。
施設見学と食を組み合わせ、新たな観光需要を掘り起こします。
米子市皆生の海辺に建つ倉庫。
ここが「社会見学」の目的地です。
参加者が次々に倉庫の中へ入ってきました。
そのお目当ては…。
櫃田優果記者:
「大人達の社会見学で見学できるのがこちら、皆生サーモンです」
水槽の中ではたくさんのサーモンが泳いでいます。
ここは米子市の漁協が手がける魚の「陸上」養殖場、市内の海鮮レストランとのコラボで実現した新たな食体験ツアーです。
米子市観光協会が、米子の産業をPRし、観光資源として活用しようと企画した「大人達の社会見学」のツアーのひとつです。
初日の5月20日は県の内外から18人が参加しました。
トットクライン・速水哲哉さん:
「一つは、陸上の養殖場。海の上にない陸上の養殖場と、二つ目は井戸排水を使って魚を育てているということ」
この養殖場では、陸上に設置した水槽でサバやサーモン、ヒラメを養殖、ブランド化を目指しています。
地下10mからくみ上げた海水を自然ろ過して使用。
大山の伏流水が60%混じった、全国でも珍しい「汽水」の環境で海の魚を育てています。
ツアーでは、担当者から養殖方法について説明を受けたあと、ハーブ配合のエサを与える作業を見学しました。
参加者:
「陸にあるというのが新鮮で、色々話を聞いたら病気の無い個体になるという事で、味が楽しみで仕方がない」
トットクライン・速水哲哉さん:
「希少価値の高いこの魚をぜひ地元の方にも食べていただきたい」
見学のあとは、レストランで「食」の体験。
その味を確かめます。
出されたのは前日水揚げされたサバやサーモン。
組み上げた海水で育てるため、寄生虫の心配がなく、刺身でも食べられます。
参加者は食べ比べを楽しみました。
参加者:
「おいしい」
「知識を入れてから食するとその背景が分かって味が感じやすいかなと思いました」
米子市観光協会企画推進リーダー・森下真一郎さん:
「米子に来ていただいて、食と楽しみ、またいろんなところを観光で回っていただけたらと思う」
ツアーは年間を通じて実施される予定で、2週間前までの予約が必要です。
施設見学と食事を一体化したユニークな「社会見学」、新たな観光スタイルとして定着するのか注目です。
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