この時期、花粉が大量に飛んで、車に黄色い汚れが目立つようになってきました。
車についた花粉はシミの原因になります。
シミになった場合はどうすればいいのでしょうか。
札幌市内の洗車場です。
平日でも車を洗いに訪れる人が多く見られました。
5月に入り汚れが目立つようになったからだといいます。
車に付着しているのは…花粉です。
「黄色い粉が飛んでます。汚れますよね。車は立体駐車場に止めてるんですけど、隙間風とかで入ってます」(洗車場の利用客)
「つぶつぶがついて、汚れはかなり目立つと思います。白い所は特に目立ちますね。(洗車は)週1回ぐらいやってます。前よりは増えてます」(洗車場の利用客)
2024年はシラカバの花粉が例年の2倍の多さとなっていますが、車に付着してドライバーを悩ませているのは…。
「それはマツの花粉と考えられます。他の花粉と比べて、サイズが大きいという特徴があり、たまったときに、黄色い粉状のものとして目に見えやすい。黄色い汚れが目立つという問い合わせがかなり多く来ています」(道立衛生研究所 平島洸基研究職員)
マツの花粉が、車についた場合は?
「花粉がついた場合は、通常の洗車をしてもらえばいい。水をたっぷり使って、洗い流せば大丈夫です」(KeePer技研 技術開発課 菅野耕司さん)
実際に洗車の回数を増やしたという人の車は…。
「シミは結構細かめに(洗車を)やってるんで、今のところは大丈夫です」(洗車場の利用客)
しかし、花粉を放っておくとシミになってしまい、洗車しても落とせなくなるといいます。
原因は、花粉に含まれている成分でした。
「花粉にペクチンという成分が含まれている。それが雨に濡れたりして水を含んだときに、粘り気が出て、車の塗装とかに張り付いてしまう」(道立衛生研究所 平島研究職員)
車に付着した花粉がシミになってしまった場合は、どうすればいいのでしょうか。
「ペクチンで出来るシミは70度ぐらいの熱で分解されます。夏まで待っていただければ、太陽の光で(車のボディーは)70度以上になるので、消えてしまいます」(KeePer技研 菅野耕司さん)
太陽の光を利用するには、真夏に車を外に置き続ける必要があります。
ほかに方法はないのでしょうか。
「70度ぐらいのお湯をかけ続けて温めるといい。何か柔らかいタオルとか、マイクロファイバークロスのようなものを敷き詰めて、その上からお湯をかけると、効率よくシミを消すことができます」(KeePer技研 菅野耕司さん)
車の塗装を痛めるので、ドライヤーなどは使用しないほうがいいということです。
マツの花粉は、いつごろまで飛び続けるのでしょうか。
「マツの花粉は毎年5月から6月下旬ごろまで飛散が見られます」(道立衛生研究所 平島研究職員)
6月までは小まめな水洗いなどで、花粉を落としていく必要がありそうです。
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