秋田県湯沢市の高校生が28日、桜の木の枝を使って鉛筆を作った。使われた枝は、雪の重みで折れてしまったもので、これまでは捨てられていた。

桜の枝で鉛筆を作ったのは、湯沢市の湯沢翔北高校雄勝校の2年生11人。使ったのは、学校の敷地内にある桜の木の枝だ。

この地域は県内でも特に雪が多く、毎年雪の重さで木の枝が折れてしまっている。

これまでは廃棄するなど、まるで厄介者かのように扱われていたが、生徒たちが鉛筆に生まれ変わらせる。

先生は、廃棄される枝を活用して燻製(くんせい)用のチップを作ったり、商品に加工したりしている「横堀地域づくり協議会」の人たちだ。環境に配慮した取り組みとして、2023年度の県の「環境大賞」に選ばれている。

生徒たちは協議会の人たちからアドバイスをもらいながら、枝に穴を開けたり形を整えたりしていた。

細かい作業に苦戦する生徒もいたが、集中して作業を進めること約30分。生徒たちの個性あふれる「桜えんぴつ」が完成した。

生徒は「初めてやったが、すごく楽しくできた。最初は枝の出っ張りを削るのが難しかった」「手にフィットするので持ち心地は素晴らしい。桜など、ほんのささいなことから続けていくことが大きな力になると思った」などと話していた。

「桜えんぴつ」は生徒が自分たちで使う。

なお、協議会は、継続的に「桜えんぴつ」の製作を進めていて、道の駅などでの販売を検討しているという。

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