いじめを受け、「自分は死ねばいい」と書いたノートに花丸を付けられた女子児童と両親が、奈良市を訴えた裁判が始まり、市側は争う姿勢を見せました。
訴状などによると、女子児童は2021年からおよそ2年間にわたり、小学校で同級生から足を蹴られるなどのいじめを受け、その後、適応障害と診断されました。
両親は、おととし学校に相談しましたが…
【被害児童の両親】「学校は警察じゃないと調査もされずに。不誠実な対応をされ続けてきた」
学校は詳しい調査を行わず、いじめは続いたということです。
また、担任の教師は、女子児童が「わたしは死ねばいいのに」などと書いたノートに花丸を付け、両親や校長などに共有していませんでした。
これを受け両親らは、奈良市の対応は、いじめの早期発見や組織的な対応を行うことを定めた法律にのっとっていなかったなどとして、市におよそ250万円の損害賠償を求め提訴。
13日、始まった裁判で、市側は「教員には何ら義務違反はなかった」などとして、全面的に争う姿勢を見せました。
両親は「改めて不信感や絶望感を感じました。娘の残り少ない小学校生活が、安心したものになる事を願いたいです」などとコメントしています
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