2023年7月、秋田県内は記録的な大雨で甚大な被害が出た。あれからまもなく1年。秋田市の高校で26日、生徒が実践を交えて災害への備えを学んだ。
「防災の究極の目的は何かと聞かれたら、守りたいものをどう守れるか」。こう語るのは、日本赤十字秋田短期大学の講師・及川真一さんだ。
アウトドアを取り入れた防災を専門とする及川さんが先生を務めた秋田市の御所野学院高校の特別授業では、3年生32人が災害が起きたときに家族をどう守るかを考えた。
及川さんは生徒たちに「個人の防災力が上がると地域全体の防災力が上がる」と話し、避難所の様子など被災地での活動について語った。
日赤秋田短大・及川真一さん:
「君たちのように若い人たちが対応することによって、そのまちの復興のスピードがすごく上がる。ぜひともこうした経験を積み重ねてほしい」
災害が起きると学校は避難所として使用される可能性がある。生徒たちは、いざというときに運営に携われるよう「段ボールベッド」の組み立てに挑戦した。説明書を見ながら相談し、5分ほどで完成した。
生徒は「自分が運営者になったときに最善の判断ができるかを考えたい」「災害が起きたときは自分や周りの人が我慢してみんなの生活を良くしていくものだと思っていたので、“我慢しない”ということが今回心に残った」と話していた。
生徒たちは実践的な学びを通じて、災害や備えの必要性について理解を深めていた。
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