海や川で遊ぶ機会が増える本格的な夏を前に、福岡県内の小中学校で水の事故を防ぐための教室が開かれました。

福岡市の金山小学校で開かれたのは、福岡大学の水泳部員による水泳教室です。

3年生の児童約60人が参加し、泳ぎ方を学びました。

この教室はコロナ禍の2年間、水泳の授業が中止され、泳ぎに苦手意識がある小学生が増えたことを受けて福岡大学が地域の小学校と連携して開きました。

◆児童
「楽しかった。いっぱい泳ぐところ」

◆児童
「クロールとか息継ぎとかで、長く距離を泳げるようになれた」

◆福岡大学 スポーツ科学部 米田瑠さん
「日ごろ大学生と接しているのでフレッシュな時もあったし、こっちがエネルギーをもらえました。楽しく泳げるようになってほしい」

一方、福岡県宗像市の自由ヶ丘中学校では、服を着たまま海や川に落ちてしまった場合の適切な対応を学ぶ「着衣泳講習」が行われました。

指導にあたった福岡着衣泳会によると、海や川に落ちたときに衣服を脱ぐ動きは、おぼれるリスクを高めるといいます。

◆リポーター
「万が一のときには、空のペットボトルやランドセル、ボール、さらにお菓子やカップラーメンなど、水に浮かぶものが浮き輪代わりになるということです」

これらをお腹に抱えると顔が出た状態で楽に浮くことができ、呼吸が確保できます。

水に落ちてしまったときの合言葉は「浮いて待て」。

体力を消耗しないよう、浮いた状態でじっと助けを待つことが重要です。

◆生徒
「身近なものが使えるからこそ安心感。実際に使うとどうなるか知れてよかった」

◆生徒
「きょう学んだ『浮いて待て』で、落ち着いて救助を待ちたい」

福岡着衣泳会は、水の事故から身を守る方法を伝えるとともに、水辺に行くときには必ず保護者と出かけるよう注意を呼びかけていました。

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