夏休みが楽しみな一方で、子どもたちを中心とした感染症、手足口病の流行が心配だ。福島県内での感染者数は、7月14日までの1週間で医療機関あたりの患者数が10人を超え、前の週の1.7倍にものぼっている。
こども園や医療機関でも警戒が続いている。
<手洗いの徹底やこまめな消毒>
「はいじゃあ、ここでジャブジャブするよー。そうそう」
子どもたちの手洗いの徹底におもちゃのこまめな消毒。
福島県郡山市の認定こども園こはらだ幼稚園では、6月下旬から手足口病が流行りはじめ、これまでに40人ほどが感染した。園児が約300人なので、7.5人に1人が感染したことになる。
この認定こども園の看護師・大野裕美子さんは「おもちゃの貸し借りですとか、0歳1歳児は、おもちゃを舐めたり、口に入れることが多いので、そういう事を介して感染が考えられると思います」と話す。
<夏季子どもに流行する手足口病>
手足口病は、夏に子どもを中心に流行することが多く、飛沫や接触、排泄物などから感染する。こども園でも、オムツを替える時には、専用のエプロンに着替えて手袋を着用。子どもの手が届く所や床を丁寧に消毒し、感染対策を徹底しているが、心配は尽きない。
看護師の大野さんは「全員が(手足口病)になっている訳ではないから、まだ感染を起こしそうな可能性の方もいるので、今まで通り対策して、感染拡大を防ぎたいなというところです」と話す。
夏休みになり、子どもたちの動きも活発になる時期、医療機関では注意を呼びかけている。
<患者増える手足口病>
福島市のクリニック。7月15日以降、「手足口病」の患者が増えている。
ふくしま木もれ日クリニックの川井巧院長は「今週に入って一日、先週とか1人2人だったものが10人~20人とか、そういうレベルで増えているような実感があります」と話す。
<手洗いが大事>
口の中や手のひらなどに2、3ミリの水ぶくれの発疹が出る手足口病。下痢や嘔吐の症状がみられる場合もあり、飛沫だけでなく接触感染の恐れもある。
夏休みの期間に入り、こどもたちが集団で行動する機会が減る一方、行楽先や家庭内でも感染が広がるリスクもあると指摘する。
川井院長は「(子どもが)下痢している吐いている、そういう時にはより手洗いなど、触れたものを、手を洗うなど気を付けていただくことが大事だと思います」と話した。
<ほかの感染症も拡大>
福島県内では手足口病のほかにも感染症が広がっている。新型コロナは前の週の約1.5倍、RSウイルスも警報レベルが続いている。
福島県ではこまめな手洗い・うがいや換気などの感染対策を呼びかけている。
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