旅行ガイドブック「地球の歩き方」とミステリー雑誌「月刊ムー」がコラボした「地球の歩き方 ムーJAPAN~神秘の国の歩き方~」の発売記念イベントが18日、東京都内で行われた。元ムー編集部で地球の歩き方の新井邦弘社長と月刊ムーの三上丈晴編集長が出席し、47都道府県にある〝不思議で怪しいスポット〟を紹介する同書への強いこだわりを熱く語った。
紹介するのは〝行ける魔界〟
同書は、令和4年に発売され、発行部数14万部とヒットした「地球の歩き方 ムー~異世界の歩き方~」に続くコラボ第2弾。共に創刊45周年を迎えた両誌が再びタッグを組み、第1弾で未収録だった日本の怪奇スポットを厳選し、収録した。制作期間は約2年。400ページ、厚さ2・5センチというボリュームで、「日本のピラミッド7選」「UFO目撃マップ」「ツチノコ探しのコツ」など未確認生物や伝説を数多く取り扱ってきた〝ムーらしさ〟満載の内容に仕上げた。
新井氏は「ムーはファクトを扱ってないかというとそれは違う。決してまがいものではない」と述べた上で、「日本編は北から南にかけて都道府県別で紹介している。実用性を意識した作りで、使いやすく便利になった。今回(紹介しているの)は、行ける魔界だ」とアピールした。三上氏は「ムーでは色々なものを扱っているが、この本では心霊や事故物件、廃墟は扱っていない」と述べ、不法侵入につながらないよう〝一線を超えない〟内容であることを強調した。
三上氏「ゼロ磁場」の魅力を力説
厳選された怪奇スポットが紹介される中、三上氏が特におすすめするのは、磁場が存在しない「ゼロ磁場」として有名な「分杭峠(ぶんくいとうげ)」(長野県伊那市)だ。「パワースポットは多くが寺や神社などの宗教施設ですが、あそこだけは関係なく(パワースポットに)なっている」と説明。「(湧いている)水もちょっと違って、細胞に入りやすい。何もない峠ですが、観光的にも成功した例」と絶賛した。
一方、新井氏は地元の埼玉県にある5世紀後半から7世紀はじめころまでに作られた9基の大型古墳が群衆する「埼玉(さきたま)古墳群」(埼玉県行田市)をおすすめ。近くには戦国時代に石田三成が忍城を水攻めした際に築かせた「石田堤」の基礎部分の遺構も残っており、「古代ロマンと戦国ロマンを一石二鳥で楽しめる」という。(西村利也)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。