宮崎市清武町出身の幕末の儒学者・安井息軒の資料展が日南市で開かれています。

日南市の小村寿太郎記念館で開かれているこの資料展は、安井息軒の顕彰活動を続ける諸岩則俊さんが開いたものです。

会場には、諸岩さんが宮崎大学と協力して行った調査で明らかになった息軒の人物像が「国際派の息軒」「ご意見番の活躍」など4つの章に分けて紹介されています。

中でも、去年12月に東京都立大付属図書館で見つかった「時務一隅」は、自筆で90ページにわたって、将軍の教育論や財政再建、国防などについて幕府の老中に提言した意見書で、海外の情報に精通し、幕府のご意見番として活躍した息軒の姿を垣間見ることができます。

(安井息軒顕彰会 諸岩則俊さん)
「安井息軒のすごさを改めて見直してもらう。これを次世代になんとかつないでいって、息軒先生の偉業を今に生かしていきたい」

この資料展は入場無料で、8月18日まで開かれています。会場では、展示内容をまとめたガイドブックを無料で配布しているということです。

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