時事問題への理解度を測る「ニュース時事能力検定」(ニュース検定)を主催している毎日教育総合研究所が、夏休みの子ども向けイベントに出展した。ニュースに親しんでもらうためのブースを設け、小中学生にニュース検定の受検を呼びかけた。
実践女子大渋谷キャンパス(東京都渋谷区)で8月6日に開かれた「学びのフェス2024夏」(毎日新聞社主催)では、企業や団体の出前授業のブースと並んで、時事問題にチャレンジする「めざせ!ニュース博士」のコーナーを設置した。ニュース検定は5級から1級まで準2級を含む6段階あるが、初めてニュースを学ぶ子ども向けに、5級より易しい「6級問題」を作成した。
「夏季オリンピックが開かれている都市名は」「石油は何からできていますか」「地球温暖化を招く気体(ガス)は何でしょう」など、小学校低学年から学年に応じて難易度の異なるプリントを配布し、三つの選択肢から答えの番号を塗りつぶすマークシート形式の解答用紙を使って、本番の試験を再現した。出題した10問のうち7問以上正解した成績優秀者に表彰状を手渡し、参加者全員に入門編の5級受検用「テキスト&問題集」をプレゼントした。
会場では、中学受験を目指して5級の過去問題に挑戦する親子もいて、用意した120人分の6級問題がなくなるほど。練馬区の小学3年、小林亜蘭さん(9)は「問題を解いてみて楽しかった。社会科が好きなので、実際の検定試験を受けてみたい」と話し、熱心に取り組んでいた。
また、8月7、8日に文部科学省で開かれた「こども霞が関見学デー」では、日本漢字能力検定や世界遺産検定など各種検定試験を体験するコーナーの一角に、ニュース検定のポスターやテキスト類を展示してPRした。【尾崎敦】
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