滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)で修理が完了した「トンネル水槽」の再開(23日)を前に、クラウドファンディング(CF)などで再生を支援した人らを招いた内覧会が21、22の両日、開催され、水槽で展示される琵琶湖の魚が入れられた。
昨年2月10日のビワコオオナマズ水槽破損事故を受け、博物館は常設のすべての水槽(48基)を点検。トンネル水槽(水深約5メートル、水量約400トン)でドーム形小窓にクラック(小さいヒビ)が見つかった。
博物館では「みんなでつくる新水槽」を合言葉に修理費用の一部をCFなどで募ったところ、目標を大幅に上回る支援が得られ、修理は無事完了。すでに注水作業は行われ、展示用の魚を待つ状態で内覧会が開催された。
21日の復旧セレモニーでは、江島宏治副知事が「琵琶湖博物館を愛してくださる方の多さに改めて気付かされた」と感謝の言葉を述べた。
招かれた約20人の支援者は、水槽のトンネル内で学芸員から展示コンセプトの説明を受けた後、水槽の上から琵琶湖に生息するウグイやゲンゴロウブナなどの魚を入れた。
博物館によると、今回の修理では水槽内に配置されていた擬岩を減らし、パイプを隠すボードを取り除いたことで、以前より広く感じられるようになった。23日の再開時には、琵琶湖に生息するイワトコナマズやビワマス、ニゴロブナなど11種類、約750匹がそろうという。
鈴木隆仁学芸員は「魚の数が増えた。空間が広くなり、群れをなして自由に泳ぐ姿が見られるようになった」と話していた。
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