夏休み中の毎日3食の食事作り。世のママたちはどう乗り切っているのでしょうか?街で聞いてみると、「朝は、自分で好きな具をはさんでセルフでサンドイッチ」とか「お昼は無印良品のレトルトカレー」「焼きそばが多い」「サイドメニューが豊富でおいしいはま寿司に行く」という声も。皆さん、いろんな攻略法で乗り切っているようですが、料理のプロはどうしているか、札幌市在住の料理家ちおりさんに聞きました。
高校生と大学生の姉妹を働きながら育ててきたママならではの、簡単で美味しい料理レシピが大人気のちおりさん。
夏休み3食攻略法は「置き弁」なのだそう。置き弁とは、家族のために作って置いておくお弁当のこと。夏休みに入り、SNSでも話題になっています。
こちらは3COINSの冷凍もレンジ加熱も可能な容器に詰めた、冷やし麺弁当。食べたくなったら自分たちでご自由にというスタイルで、ママにも心の余裕が生まれるんです。
そこで、料理家ちおりさんに、ご飯もおかずも一緒に詰めて冷凍ストックできて、レンジで解凍してもおいしく食べられる「置き弁」のコツを教えてもらいます。
昭和の喫茶店風パスタ置き弁
置き弁の一番のポイントは、普通のお弁当より冷凍弁当の方が水分のコントロールが必要なこと。
まずひとつ目の置き弁はパスタ。
ポイントは野菜の切り方だそう。
加熱して調理し、食べるときに再加熱すると水分が飛びやすいので、少し大きめに野菜を切るのがポイント。
さらに、炒めるときも、レンジで少し熱が入ることを逆算してかために。
麺は水分を含ませるために、規定時間しっかりゆでて、麺だけに味をつけていきます。しっかり味をつけてあげる方が、バランスが良くおいしく仕上がるんですって。
最後に、油でコーティング。しっかり油をからめることで、再加熱したときに、水分が飛びにくくなるんです。
一緒に冷凍・解凍できる副菜は、「ブロッコリーの塩レモン蒸し」。
ブロッコリーはゆでると水分を含みすぎてしまうので、フライパンで3分ほど蒸し焼きに。
蒸し焼きなら鍋の中で味付けができるので、時短にもなります。
パスタと一緒に、冷凍・レンジ加熱が可能な容器に詰めたら完成です。
焼きさば置き弁
続いては、焼きさば弁当。
魚を食べてほしいちおりママの愛情たっぷりなお弁当です。
魚はお弁当で出すと「あれ?食べてくれた」ということもあるようです。
まずは小松菜の混ぜごはんから。
小松菜(1/2袋)は、ゆでずに炒めるのがポイント。
みりん小さじ2、顆粒だし小さじ1、酢小さじ1/2、砂糖少々で味付けしたら、塩小さじ1/4と白いりごま大さじ1とともに、炊いたご飯に混ぜるだけ。
続いて使うのは、塩サバの切り身。
野菜と同様に水分が飛びにくいよう、少し厚めに切って焼き目がつくまで焼きます。
ご飯がべちゃっとしないようにしっかり余分な油を拭きとったら、酢小さじ1、砂糖小さじ1、しょうゆ小さじ1/2で味付け。
合わせるおかずは卵焼き。冷凍してレンジで加熱するのは難しそうですが…。
卵にマヨネーズと砂糖を入れて焼くと、マヨネーズの油分と砂糖の保水効果で全体的にしっとり、再加熱のときにパサつかなくなって、冷凍してもふんわりおいしい卵焼きができるんです。
小松菜の混ぜごはんの上にサバと卵焼きをのせれば完成。
定番!3色そぼろ置き弁
お弁当の定番3色丼も。
鶏そぼろは水分をしっかり飛ばす。小松菜はゆでずに蒸し焼きにしてから炒める。炒り卵にはマヨネーズと砂糖を加える。
ちおりさんの置き弁テクニックを使えば、3色並べた状態で冷凍して、レンジで解凍できるんです。
冷凍にもひと工夫
冷凍するときも、ひと工夫。
粗熱が取れたらなるべく早く凍らせることがおいしさを保つポイント。
アルミやステンレスのトレーに入れて冷凍庫に入れると、早く凍るので鮮度を保てるそうです。
カチカチに凍った置き弁は、食べる日の朝に、冷蔵庫で解凍させておくのがオススメだそうですが、あえて冷凍状態からレンジで一気に解凍してどうなるのか試してみました。
サバはしっとり、卵はまるで出来立てのようにプルプル。パスタもプルッとしっかり水分を保っていました。
置き弁ストック。ぜひ試してみてください。
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