佐渡金山の世界文化遺産登録を契機に観光の盛り上げを図る新潟県。8月、花角知事はベトナムの世界文化遺産を視察しました。海外の先行事例から見えた課題とは?
8月、人材交流の促進などに向けベトナムを訪問した花角知事。
地方政府との面会の合間を縫って向かったのは、ベトナム北中部の都市・タインホア省の郊外です。見えてきたのは…
【記者リポート】
「ベトナムの世界文化遺産、ホー王朝の城塞です。1400年に誕生した王朝で、現在は城門のみが残っています」
600年以上前にベトナムに誕生したホー王朝時代の遺跡。
風水の原理に従い建てられた城塞は歴史的にも重要な時代の建築様式を示し、2011年に世界文化遺産に登録されました。
今は田園風景の中に城門のみがポツンと残されているだけです。
隣には資料館があり、遺産の説明がされていますが、どのような文化的価値があるか城門を一見しただけでは分かりにくいのか…観光客の姿も多くはありません。
一方、今年7月に世界文化遺産に登録された佐渡島の金山。
県は登録を契機に観光客のさらなる誘致を図ろうと、9月補正予算案にも事業費を盛り込んでいますが、そこに向けては、いかに遺産としての価値を分かりやすく伝えるか同じく課題となります。
この日、炎天下で遺跡を見て回った花角知事は…
【花角知事】
「見学者を集めるためには、より価値を理解してもらうために手を入れていかないとだめみたい。今回も、この暑いのに歩かせて、どうやって価値を伝えるか難しい。佐渡も同じ。どうやって、より伝わるか工夫がいる」
観光の盛り上げへ…世界遺産登録を果たした今、さらなる取り組みが求められます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。