地震などで道路が寸断された際に、支援物資を海上輸送で届けようと長崎市と長崎海上保安部が初めて合同で輸送訓練を行いました。

訓練は橘湾を震源とする地震が発生し、道路が寸断したため、長崎市福田地区が孤立状態になったという想定で行われ、市の防災危機管理室と長崎海上保安部の職員 約20人が参加しました。

道路が使えないため、支援物資は「海上輸送」で届けます。

参加者たちは食料や生活用品などの支援物資を長崎海保所属の巡視艇に積み込み、出発。

長崎サンセットマリーナ内にある備蓄倉庫に収納しました。

今年1月の能登半島地震では道路の寸断が起きたことで、救助活動や物資の輸送が滞りました。

今回の訓練を通して、海路での輸送手段の確保や市と海保の連携を強化したい狙いがあります。

長崎市防災危機管理室 永田直也 係長
「長崎市においても離島や半島地域があり、道路が寸断すると陸路での搬送ができない」「いざ災害が起こった時に連携して対応できるよう、長崎市の安全・安心を守るため取り組んでいきたい」

長崎市と長崎海保は今年3月に災害時の救助や支援についての包括連携協定を結んでいて、今後も継続的に合同訓練を行いたい考えです。

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