新潟市の中学校で、子どもの権利などについて話し合う意見交換会が開かれた。生徒たちはオンラインでつながり、給食費の無償化やいじめ、ヤングケアラーなどの問題について活発に意見を交わしていた。
給食費無償化・ヤングケアラー…中学生が話し合う
新潟市江南区の亀田西中学校で開かれたのは、新潟市子ども条例に関する意見交換会だ。
この記事の画像(6枚)子どもたちの持つ権利や社会課題について、理解を深めることなどを目的に新潟市内の9つの学校をリモートでつなぎ開催。亀田西中学校からは生徒会のメンバーが「住みたいと思える街づくり」をテーマに発表した。
「食品・ランチ代が上がっているので、小中学校の給食・ランチの無償化や減額されると、とても助かる」
この他にも、いじめやヤングケアラーの問題などについて、中学生の目線で次々と意見が出されていく。
賛成・反対を示して意見交換
オンラインでつながっている他校の生徒からは「やはり、子どもの権利を守るというのであれば、ヤングケアラー自体を根本的になくしていくことが必要だと思う。新潟市がお金を負担して、子どもたちが学校へ行ったり、遊んだりできるようにするといいと思う」との意見が出た。
意見交換会では、他の学校の発表に対し、賛成の場合は赤のカードを、違う意見がある場合は青のカードを提示し、議論を深めていた。
亀田西中学校の酒井悠多生徒会長は「考えるのは難しかったが、中学生の視点からというのを意識して、みんなで協力して考えた」と話し、髙橋春生徒会書記長は「子どもの権利というのは今だけじゃなくて、今後もずっと守られていくほうが社会的にはいいのかなと思うので、次の世代にも学んでほしい」と話した。
生徒たちの意見「本当に心強い」
子どもたちの意見を聞いて、この意見交換会を企画した新潟市の職員も刺激を受けたようだ。
新潟市こども政策課の池田文明課長は「大人のことを考えるということが、のちのちの社会の貢献に役立つという気持ちで考えていただいた。本当に心強く思っている」と感想を述べた。
新潟市はこの日出た意見を子ども計画に反映していく考えだ。
(NST新潟総合テレビ)
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