10月から変わった制度や値上げなどについて主なものをまとめてお伝えします。
まずは食品の値上げです。
帝国データバンクによりますと10月は2911品目で予定されています。
2024年最大の値上げラッシュとなっています。
分野別に見ると酒類・飲料が1362品目。
酒類・飲料の値上げが1000品目を超えるのは2023年10月以来1年ぶりです。
また加工食品ではハム・ソーセージ製品の多くで値上げ。
菓子では値上げの半数以上がチョコレート製品で、猛暑や干ばつによるカカオ豆の高騰が影響しています。
また食品以外でも身近なものの値上げが行われています。
郵便物・はがき・レターパックなどが一斉値上げとなっています。
3日は年賀はがきの搬入が始まりましたが年賀状を送るかどうか考える人も増えるかもしれません。
物価の高騰について街の人に印象を聞きました。
盛岡市民70代
「1回スーパーに買い物に行くと数千円飛んでいく。年金は値上がりしないし」
盛岡市民40代
「他の所では気を付けますが食べ物はしょうがないと思って(買う)」
盛岡市民20代
「割り引きされたものを狙って買うなどの頻度は高くなりました。大変ですけれども売る方の価格転嫁につながっていれば、ちょっとは我慢できるかなと」
また値上げだけでなく10月は様々な制度も変わっています。
まずは社会保険の適用範囲の拡大です。
ファイナンシャルプランナーの昆浩司さんに聞きました。
日本FP協会岩手支部 昆浩司支部長
「今までは101人以上の事業所(に勤めていた)方が社会保険に入るということでしたが、今度は51人以上に。県内でも51人以上の事業所は多くあると思うが週20時間以上(勤務)や月の賃金8万8千円以上、これが1年になると106万円ということで『106万円の壁』と言われています」
これまでは年収106万円以上で従業員が101人以上の比較的大きな企業に勤務する人が社会保険の対象でしたが、今回の変更で51人以上の企業に勤務する人も新たに加入対象となりました。
要件を満たした場合は社会保険への加入義務が課せられます。
負担に感じるかもしれませんが、社会保険に「加入できる」とも考えることができます。
これまで社会保険に加入できなかった多くのパート労働者が正社員と同様の保険のカバーを受けられるようになります。
これまでは貰えなかった傷病手当金や出産手当金を貰えるというメリットも多くあります。
またこのほかにも制度の変更があります。
10月27日から岩手県の最低賃金が時給952円となります。
現在(10月3日時点)は893円、過去最大59円の上げ幅で全国最下位を脱する見通しです。
児童手当も拡充されます。
所得制限がなくなり高校生も手当を貰えるようになりました。
さらに第3子以降の子どもは一律3万円に増額されます。
しかもこの第3子の数え方も変わります。
これまでは「第3子=児童手当の支給対象者である3人目の子ども」という意味でした。
しかしこれからは22歳まではカウントして3番目の子も第3子となりました。
様々な制度の変更で私たちの暮らしは大きく変わっていきそうです。
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