【子どもたち】
「行ってきます!」
元気よく「お散歩」に向かう保育園の園児たち。
その背中には、見慣れない「ICタグ」が付けられています。
この「ICタグ」は保育士が園児の人数を把握しやすくするためのもので実際に保育の現場でどう活用するのか11日、実証実験が行われました。
背景には、おととし4月、保育中に行方不明となった園児が死亡した事故があり、広島市はICTを活用した子どもの安全対策を検討しています。
【先生】
「(公園の外に)出てしまったら危険なことがたくさんあるので、あそこから出てはいけません」
公園では遊びに夢中になる子どもたち、その様子を先生が見守ります。
【久保田記者】
「子ども達が遊んでいるこちらの公園、一部フェンスがありません。見守る先生たちの心強い味方となるのがこちらのスマートウォッチと端末です」
指定した範囲から園児がいなくなると…「ピコン、ピコン」スマートフォンが音と振動で教えてくれます。
11日の実証実験では子どもが近くにいても反応することもあり、先生たちは実際に目で見て頻繁に人数を確認していました。
【神崎保育園 保育士】
「機械と人間のダブルチェックができるので、安心材料になるとは思うんですけど、建物(の陰)とか、人が密集したりだけで鳴ってしまうので、課題もいろいろあると思う。改善しながら保育で使えたらいいな」
【広島市・幼保企画課 藤原孝行 課長補佐】
「これまでの実証実験で、保育士の負担費用対効果も勘案しながら導入について検討していきたい」
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