ふわふわの生地に、クリームやフルーツなどのデコレーションも楽しい「パンケーキ」。その名前が入った「パンケーキシンドローム」を知っているだろうか?
小麦粉や、ホットケーキミックスやお好み焼き粉などの調整粉に含まれるダニを食べてしまうことで引き起こされる、アレルギー症状のこと。
いったいどのようなものなのだろうか。ダニの研究・対策製品の開発を行っている日革研究所に聞いた。
栄養満点の“粉”はダニの温床に…
「パンケーキシンドロームは『口腔ダニアナフィラキシー』とも呼ばれており、アレルギー物質であるダニや、その死骸やフンが大量に含まれる食品を摂取することで引き起こされる重篤なアレルギー症状です。鼻水や目のかゆみといった、通常知られているアレルギー症状とは異なります」
この記事の画像(6枚)日革研究所によると「重篤なアレルギー症状(アナフィラキシー)」には以下のようなものがある。
・全身のじんましん
・むくみ
・呼吸困難
・喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)
・腹痛
・嘔吐
・血圧低下
さらに、最悪の場合は命を落とす危険性さえもあるという。
パンケーキシンドロームはダニアレルギーを持つ人や喘息の人などが、ダニが大量に含まれる食品を食べてしまうことで引き起こされる。 ただ、世界でも研究報告が少なく、個人差もあるため、どのくらいの量のダニを食べると症状が出るのかは不明だという。
かわいい名前とは裏腹に、実態を知るとゾッとしてしまう「パンケーキシンドローム」。そもそもなぜ「パンケーキ」なのか。日革研究所に尋ねると、こんな答えが返ってきた。
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