「食品ロス」削減のため、外食の食べ残しを衛生的に持ち帰るためのガイドラインの骨子案を厚生労働省が示しました。
■捨てられる“食べ残し”を減らそう…厚労省が打ち出した「ガイドライン」
「食品ロス」は年間472万トンに上ると推計されています。事業系の食品ロスは年間236万トンで、このうち4分の1が外食の食べ残し、作りすぎだということです。
この記事の画像(7枚)街の人A:
もう1人子供がいて、その子が欲しいと言ったものを頼んだけど食べられなかった時とかにちょっと残っちゃう。
街の人B:
居酒屋とかで、コースとかだと意外と手を付けなかったりとか。
■サラダ、刺身、ドリンク類はNG…街の人の声は
こうした状況を踏まえ、厚生労働省は外食の食べ残しを衛生的に持ち帰ることを目的とした、初めてのガイドラインの骨子案を打ち出しました。
どうしても食べきれない場合、基本は消費者の自己責任としたうえで、持ち帰るのは「中心部を75℃以上で十分に加熱されている食品」「持ち帰りの時間経過で微生物の増殖の影響が小さい食品」などとする案が示されました。
具体的には、パン、フライドチキン、焼魚などはマル。サラダ、刺身、ドリンク類はバツ。街の人に感想を聞きました。
街の人A:
間違ってないかなと思います。今の時期はまだ暑いし、自己責任にはなっちゃうけど、お店が何か言われるかもしれない。
街の人C:
生ものはちょっとね。
■ガストでは1日に約3500個の持ち帰り容器が利用
食品ロス削減に向けた取り組みをする飲食店もあります。ジューシーなハンバーグに、ふわふわな卵がたまらないオムライスなどが人気のファミリーレストラン「ガスト」です。
出来立ての料理をその場で食べるのがもちろんベストですが、食べきれない時は、タブレットで容器を購入し、持ち帰ることができます。
すかいらーくグループでは2023年から持ち帰り用容器の販売を始めました。食べ残しを減らす取り組みとして、現在ではおよそ2400店舗で進められています。
ガスト東山公園店の半谷時恵店長:
近くに動物園がございますので、そこで疲れ切っているお子さまとか、途中で寝てしまわれたりするともったいないので、お持ち帰りしたいというお客さまがとても多いです。
タブレットで容器を注文する際には「刺身などの生ものや半生の食材は避けてください」などと持ち帰りに関する注意書きもありました。容器は全国の店舗で、1日におよそ3500個利用されているといいます。
ガスト東山公園店の半谷時恵店長:
せっかく料金も払っていただいていますし、私どもも心を込めて作っていますので、無駄なく消費していただければすごくありがたいなと思います」
厚労省は2024年中に、ガイドラインの取りまとめを行う予定です。
(東海テレビ)
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