浄土宗の大本山、百萬遍知恩寺(京都市左京区)で25日、阿弥陀如来が二十五菩薩を伴って人々を極楽浄土へと導く様子を3年に1度再現する「二十五菩薩供養」が行われた。宗祖・法然の遺徳をしのぶ年忌法要で、浄土宗の最重要法要「御忌大会(ぎょきだいえ)」の一環。
金色の菩薩面と金色の装束をつけた25人の檀信徒らが地蔵菩薩や観世音菩薩など二十五菩薩にふんした。雅楽の音色に合わせ、介添人に手を引かれながら境内をゆっくりと練り歩き、法然の像を安置した御影堂に到着。菩薩たちも法要に参列した。
法要後には、念仏を唱えながら大きな念珠を回す「大念珠繰り」が檀信徒らによって行われ、福原隆善法主は「ただ無心に唱えるという念仏の教えで心豊かに生活してほしい」とあいさつした。
二十五菩薩供養は3年に1度行われ、本来は来年に予定されていたが、今年は浄土宗開宗850年の年にあたるため、1年前倒しで実施された。(田中幸美)
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