長野県木曽保健所は22日、管内の社会福祉施設で80歳以上の利用者2人がカンピロバクターによる食中毒になったと発表しました。2人は快方に向かっています。
木曽保健所によりますと、10月11日、管内の社会福祉施設で調理した食事を食べている利用者18人のうち80歳以上の男女2人に発熱や下痢などの症状が出ました。
保健所が2人の便を調べた所、食中毒を起こす細菌カンピロバクターを検出。2人が共通して食べたのは施設の食事だけだったことから、保健所は潜伏機関などから10月6日から10日かけて提供された食事が原因の食中毒と断定しました。
2人は医療機関に入院しましたが、快方に向かっているということです。
カンピロバクターはニワトリ、ウシ、ブタなどの腸管内に存在し、食肉として解体する際に処理された食肉の表面を汚染すると考えられています。特に鶏肉は汚染されやすいということです。
熱や乾燥に弱く常温の空気中でも徐々に死滅しますが、少量でも食中毒を起こす特徴があります。
潜伏期間は平均で2、3日。下痢、腹痛、発熱、頭痛、吐き気などの症状が出ます。
感染した場合、抵抗力が弱い幼児や高齢者などは重篤な症状となる可能性があります。
保健所は鶏肉などを調理する際は十分に加熱調理すること。生肉を扱った手やまな板などは他の食品を汚染する可能性があるため、きちんと洗浄し、熱湯や塩素系の漂白剤で消毒するよう呼びかけています。
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