秋田県の農業の祭典「県種苗交換会」が、11月1日に鹿角市で開幕する。会場では31日、農産物の審査の他、地元の子どもたちが来場者を出迎える準備を進めていた。
「秋田県種苗交換会」は、優れた農産物を出品・展示する県内最大規模の農業イベントで、鹿角市で開かれるのは2015年以来9年ぶり。
開幕を翌日に控えた31日、メイン会場の鹿角トレーニングセンター アルパスでは、水稲や野菜など8つの部門の審査と準備作業が進められた。
会場には、地元の八幡平小学校の3年生15人の姿もあった。児童が担当するのは、交換会のシンボルマークの展示だ。地元で生産されているリンゴやしぼり大根など果物や野菜を並べて色鮮やかなマークの形に仕上げていく。
どの野菜をどこに配置するのかなど、9月から準備を進めてきた子どもたち。真剣な表情で作業に取り組むこと約1時間。立派なマークを完成させることができた。
作業を終えた児童は「とても楽しかった。形や置く場所を気をつけた」「果物を多く使った。来場者にすごいなって思ってほしい」などと話していた。
県種苗交換会は、11月1日から5日まで開催される。なお鹿角市は、会場周辺での交通渋滞を避けるため、シャトルバスでの来場を呼びかけている。
シンボルマーク作りは元々JA関係者が行っていたが、食育や子どもたちに交換会参加の場をつくるため、3年前から地元児童が作成をしている。子どもたちの力作にも注目だ。
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