長野の須坂市動物園で10月、朝からつかみ合いや蹴りなどをさく裂させ、激しく戦う2匹のカンガルーがカメラにとらえられた。
キックの瞬間、一瞬尻尾1本で立ち上がっている様子も見られた。
実は、カンガルーの尻尾は筋肉ムキムキで、草食でも筋肉質になれる秘密があるという。

激しく蹴り合うカンガルーたち

長野・須坂市の須坂市動物園で10月14日午前7時ごろに撮影されたのは、朝から激しい戦いを繰り広げるオスのアカカンガルー、エイトとマッチだ。

蹴りを食らわせるエイト(映像提供:須坂市動物園)
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2匹は首のあたりをつかみ合い、エイトが勢いよくキックを食らわせていた。
そこでマッチは、1歩下がって距離を取り、しばらくにらみ合いが続く。

蹴りで反撃するマッチ(映像提供:須坂市動物園)

再びエイトがキックすると、マッチも反撃し始め、激しい蹴り合いに発展していった。

大きな体を支えているのは尻尾(映像提供:須坂市動物園)

キックの瞬間をよく見ると、なんと両足を上げて宙に浮いたような状態になっていて、地面についているのは尻尾だけだった。

いったいどうなっているのか、飼育員の土居さんに話を聞くと、「尻尾がすごく太くて、筋肉ムキムキなので、ああやって体重を支えられる。触ってみたらカチカチやし、持ち上げたら重たい」と、発達した筋肉で体重を支えられるようになっていると話す。

肉食べないのに筋肉モリモリの秘密

カンガルーは、メスを取り合うためにけんかをする習性もある。

カンガルーの筋肉が作られるイメージ

実は、肉を食べない草食動物なのに筋肉がつくのは、カンガルーの腸内細菌には草から筋肉のもとになる栄養素を作る働きがあるためだ。

そのため、カンガルーは肉を食べなくても筋肉ムキムキになるのだという。

サンドバッグ相手に特訓するカンガルー(映像提供:須坂市動物園)

須坂市動物園では、サンドバッグで特訓をするカンガルーの姿も見られるという。
(「イット!」 11月5日放送より)

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