福井大学の工学部の創立100周年を記念して新たに建てられた「記念館」が、11日にお披露目されました。地域と大学をつなぐ拠点などとして活用されます。
          
福井大学は記念事業の一環として工学部の講義室を改修したほか、福井市の文京キャンパスの敷地内に記念館を建設することとしました。
 
完成した建物は鉄骨2階建てで延べ床面積は約400平方メートルです。記念館のデザインは学生から募り、建設費3億円は卒業生や大学と共同研究をしている企業からの寄付で賄いました。
 
大学では、記念事業の一環として工学部の講義室を改修したほか、大学と共同研究をしている企業や卒業生からの寄付金約3億円をかけ、新たに100周年記念館を建設しました。
  
学内でデザインコンペを行い「自習や休憩の場所がほしい」といった学生の要望に応えたということです。
  
11日のお披露目会では卒業生や関係者ら約100人が出席する中、工学部の明石行生学部長が「記念館は学生の交流の場としてだけでなく、講演や地域のイベントでも活用してほしい。記念館を起点として、地域と大学で人材支援に取り組みたい」と話しました。
 
記念館は学生の要望に合わせて自習や休憩の場所として利用できるほか、講演や地域のイベントにも活用される予定です。
 
会場に集まった卒業生の声:
「私が入った頃に比べると、内容的にすごく充実している。我々の頃は福井震災の後で木造の校舎だった。この施設を利用できる人がうらやましい」(神奈川から入学した昭和39年卒の83歳)
 
「こんな立派なものを作ってもらい、もちろん誇らしいという嬉しさも出てくるし、これを機会にもっともっと後輩たちがいいものをどんどん福井県に残してくれたら有難い」(四国から入学した昭和47年卒の75歳)
 
早速、建物を利用した学生たちは「いつも工学棟で授業や研究をしているが、研究中にリフレッシュしたいときにこの場所を活用できるのがいい」(工学部4年)「建築学生として学んでいるので、設計を学んだ身としてはデザイン性にあるれた建物だと感じる」(大学院1年)「新たな気持ちでエネルギッシュに活動できると思う」(大学院1年)などと歓迎していました。
   
福井大学工学部は1923年(大正12年)に設置された福井高等工業学校が前身で、1949年・昭和24年に福井大学の発足に合わせて設置され、2023年12月に創立100周年を迎えました。    

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