能登半島地震の災害関連死について輪島市と七尾市は計22人を認定したと発表しました。この内、輪島市は1人はすでに死者数に計上されていたとして、能登半島地震で亡くなった人は21人増え、281人となりました。

輪島市によりますと、今月18日に開催した災害関連死の認定審査会の審査どおり19人を認定したと発表しました。

この内、10人の内訳が発表され、80代では男性が5人、女性が2人、90代以上では男性1人、女性が2人でした。

この内、経緯や認定理由について8人の内容が公表されています。この内、80代女性は特別養護老人ホームで被災し、施設が停電によって暖房が使用できないという苛酷な状況の中、間質性肺炎のため亡くなりました。

80代の男性は、自宅で被災し、近くの自主避難所に避難したが、停電によって暖房が使用できず、翌日帰宅。その後、体調不良となり発熱し入院しましたが肺炎で亡くなりました。

90代以上の女性は避難所でインフルエンザに感染し、肺炎で亡くなりました。

80代男性は、避難所で新型コロナウイルスに感染し、慢性心不全の急性憎悪と肺炎で亡くなりました。

80代男性は自宅で被災し、近くの福祉施設に避難しましたが、停電によって暖房が使用できない中、体力が低下し、嚥下機能障害などの基礎疾患と相まって誤嚥性肺炎となり亡くなりました。

80代男性は、自宅で被災し、複数の避難所を移動。1.5時避難所を経て金沢市内のアパートに入居しましたが、地震によるショックや、ストレス、環境の激変によって心身への負荷が生じ、うっ血性心不全と細菌性肺炎のため亡くなりました。

90代以上の女性は、特別養護老人ホームで被災、施設は停電で暖房が使用できない状況の中、急性心不全のため亡くなりました。

80代女性は、地震で自宅建物の下敷きとなり、胸などを圧迫骨折しました。寝たきり状態で換気不全となり、呼吸不全で亡くなりました。

一方、七尾市も審査会の結果通り3人を認定しました。

この内、90代女性一人について経緯などが公表されています。

90代女性は、入院中に被災し、震災によるショックやストレスなどにより心不全が悪化。病院施設の被害などで転院を余儀なくされましたが、長時間の搬送によって体力が急激に低下し亡くなりました。

これで能登半島地震で亡くなった人は281人となり、この内、災害関連死が52人となりました。

この内、輪島市は今回災害関連死で認定した一人がこれまでの死者数に含まれていた事から災害関連死は19人増えて28人となりましたが死者数は18人増えて130人となっています。

また七尾市は3人増えて8人となりました。災害関連死を巡っては今月25日にも審査会が開かれていて珠洲市で3人、穴水町で6人能登町で9人が認定され、このまま認定されれば能登半島地震の犠牲者は299人となります。

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