新潟県新発田市は28日、市内にある学校給食北共同調理場から提供したアスパラチキンドリアソースについて、アレルゲンを除去しないものが提供されたことにより、複数の学校でアレルギー症状を発症した児童が確認されたと発表しました。
市によりますと、アレルギー用冷蔵庫に保管されていた除去用ルウではなく、別の食品庫に入っていたルウを使用して提供。調理員の確認不足が原因としています。
小麦・乳の除去対象者は４つの小学校に10人いて、このうち３人が救急搬送されました。１人は喉の痛みや吐き気があり、現在入院していて、２人は腹痛や口のまわりのかゆみなど症状は軽いものの、念のため２人とも１日入院するということです。
市によりますと、午後１時前に、小学校から教育委員会に「アレルギー症状が出ている児童がいる」と連絡があり、その後、別の学校からもアレルギー症状を訴える連絡が来たことから、北共同調理場から給食が提供されていた２校にも確認の電話を入れたといいます。
新発田市教育委員会によりますと、小麦・乳の除去対象者となっていた児童１０人のうち欠席をしていた１人を除き、８人がすでに給食を食べ終わっていて、１人が食べてる途中に症状が出たということです。
新発田市教育委員会は、今回の事案について保護者に説明するとともに「より一層安心安全の給食の提供につとめる」としています。
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