沖縄でおなじみの家庭料理や行事料理を、もっとおいしく作りたい! 琉球料理を長年教えてきた松本料理学院(那覇市)の講師の皆さんに、自宅でおいしく作るための基本のレシピと押さえておきたいコツあれこれ(ありんくりん)を教えてもらいます。沖縄食材や調理方法の解説もあわせてチェックしてみて! 随時動画を追加していきます。
イリチーは、だしを使った炒め煮のこと。油で炒めて食材に火を通してから、だしで煮詰めることで、素材の味とだしのうま味が凝縮されます。クツクツと音が出るくらいの火加減でふたをせずに煮込むのがコツです。グンボー(ゴボウ)はみそとの相性がばっちり。ショウガの香りがアクセントになります。(名嘉裕子・松本料理学院講師)
グンボーイリチー
【材料(5人分) 調理目安時間約40分(ゆで時間を除く)】
ゴボウ………………………600グラム
豚三枚肉(または鶏肉)…150グラム
サラダ油……………………大さじ2
白みそ………………………100~130グラム
だし…………………………1カップ~
しょうが……………………少量
砂糖…………………………適宜
【作り方】
1 ゴボウは土を洗い落として包丁の背で皮をこそげ取り=下に詳細、5センチ長さの斜め切り=同詳細=にして米のとぎ汁に漬けてあく抜きをする(ゆでておく)=写真。
〈こそげ取る〉
包丁の背や刃などを使って食材の表面を薄くこすり落とすこと。ゴボウやしょうがの皮を落とすときによく使われる言葉。
食材を斜めに切る切り方。キュウリやゴボウ、長ネギなど細長い食材を切る際によく用いられる。 2 豚三枚肉はゆでて1センチ幅の短冊に切る=下参照(鶏肉の場合は一口大に切る)。 〈短冊切り〉
食材を小さな短冊のように薄い長方形に切る切り方。
3 鍋に油を熱して豚三枚肉(または鶏肉)を炒め=写真、脂が溶け出してきたらゴボウを加えて炒める。
4 白みそを分量のだしで溶いて3に加え=写真、全体のみそが浸透するまで弱火で煮込み、しょうがのみじん切りを少量加えて仕上げる。※砂糖は味加減をみて加えるかどうかを決める
料理を作ってくれたのはこちら
「松本料理学院」は、1969年に那 覇市に開校した、沖縄伝統の琉球料理が学べる料理学院です。学院長は松本嘉代子先生。「食は命の薬(ヌチグスイ)」との考えが息づく伝統的な琉球料理のレシピと味覚の伝承に、長年力を注いでいます。料理教室は、松本先生らが講師を務める「琉球料理科」、家庭料理が学べる「食のいろは科」、来客向け料理をつくる「おもてなし科」の三つ。遠方の方も参加できるオンラインワークショップも準備中です。
隣接するカフェ「琉球styleまつもと」では朝ごはんとランチで、琉球料理や沖縄の旬の食材を使った日替わりメニューが味わえます。
【問い合わせ】
松本料理学院
沖縄県那 覇市泉崎1-9-13 電話=098-861-0763
琉球styleまつもと
電話=098-917-2841
ホームページ
https://matsumoto-ryorigakuin.okinawa/
こちらのレシピもいかが
・外はサクッと中はしっとり、噛めば磯の香りが広がる もずくの揚げ物 「スヌイの天ぷら」
・年中食べられる定番おかず キャベツの油炒め「タマナーチャンプルー」 豆腐の香ばしさで箸が進む
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。