秋篠宮家の長男、悠仁さまは6日、18歳の誕生日を迎え、成年となられた。男性皇族の成年は秋篠宮さま以来39年ぶり。

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悠仁さまは成年にあたり、「今後も一つひとつ経験することを通して学びを深め、さまざまなことを吸収して、成長していきたい」と文書で感想を公表された。「幼稚園や小学校、中学校に通っていた日々がついこの間のことのように感じていますが、もう成年なのかと思うと、時が経(た)つのは早いと実感しています」とも言及された。

18歳の誕生日を前に植物を観察する悠仁さま(7月、東京都港区)=宮内庁提供

2022年4月施行の改正民法により、成年年齢が18歳に引き下げられてから、皇族が成年になるのは初めて。

男性皇族は成年にあたり、天皇から授けられた冠をかぶる「加冠の儀」など一連の行事に臨むことが慣例となっている。悠仁さまは現在、筑波大付属高校(東京・文京)の3年生で「進学に向けての勉学に励まれる大切な時期」(宮内庁)にあたることから、行事は来春の高校卒業以降に行われる予定だ。

宮内庁によると、一般参賀などの宮中行事や宮中祭祀(さいし)への参加についても、成年式が終わった後となる見通しという。

同庁によると、悠仁さまは友人たちと学びを深めながら、文化祭や部活動など充実した学校生活を送られているという。

この1年で皇族としても、幅広い活動に取り組まれた。6月には訪日したルクセンブルクの皇太子とご一家で夕食を共にされた。

今夏には岐阜県での全国高等学校総合文化祭を訪問し、秋篠宮ご夫妻とともに高校生らと交流された。

宮内庁幹部は「ご両親の背中を見て公務に取り組まれることは、将来に向けても意義がある」と話す。

関心を持つトンボ研究については、23年11月に研究者らとの共著で論文を発表し、今年8月、京都で昆虫に関する国際会議に私的に参加された。昆虫や動植物などの生態やその生息環境など「自然誌」について学べる大学への進学を目指されている。

多様な視点培い「寄り添う方に」 昆虫研究で交流ある小野正人・玉川大教授


秋篠宮家の長男、悠仁さまが18歳の成年を迎えられたことに、小学生の頃から交流がある玉川大の小野正人教授(昆虫機能利用学)は「研究で培った多様な視点を生かし、国民に寄り添う方になられるのでは」と期待を示した。
取材に応じる玉川大の小野正人教授(3日、東京都町田市)
小野教授によると、悠仁さまの最初の印象は「とにかくトンボが好き」。住まいの赤坂御用地でトンボの観察や採集場所を自ら案内されたという。中学、高校と交流を続けるなかで「周囲の環境や生物など多様な視点で考察されるようになった」と指摘。トンボの知識については「今や大学院生に匹敵される」とみる。
8月に悠仁さまと一緒に参加した京都での昆虫の国際会議では、悠仁さまが教授から小学生まで幅広い年代と懇談するなかで「年代によって接し方を変えられたことが印象的で、人に寄り添う姿勢を感じた」と話した。

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