「えびす講」として知られる桐生西宮神社(群馬県桐生市宮本町)で11月20日早朝、本社にあたる西宮神社(兵庫県西宮市)で毎年1月に行われる参拝者が本殿を目指して走る神事「福男選び」が初めて開催される。神事を主催する「福男選び神事(桐生)実行委員会」(片山翔平代表)が24日、桐生市役所で記者会見して発表した。
桐生西宮神社は1901年創建。関東で唯一の本社直系分社で、同社の世話人を務める片山代表が開催を打診したところ、本社も快諾した。西宮神社の福男選びが本社公認で分社で行われるのは初めて。実行委員会が主催し、桐生西宮神社は後援する。今年1月に片山代表らが本社の福男選びに参加し、申込書の配布やスタート時の開門などのノウハウを学んだ。
当日は神社近くの市立北小学校南側の参道を使い、社殿までの約230メートルを走り抜ける。参加者は高校生以上を対象に男女で部門を分け、計108人を抽選で選ぶ。
申し込みはインターネットのほか、隣接する美和神社で10月13日に開催される縁日の会場、福男選びの前日の11月19日に神社で受け付け、19日夜にくじ引きで申込者の中から参加者を決める。
スタートの合図は本社で「開門」の合図を行っている講長が桐生に来て行う予定。本殿の到着順に一から三番福まで選ぶ。一番福にはえびす像を送る。また一から三番福には記念の法被が送られ、参拝者への福まき、日本酒の鏡開きに参加することができる。
片山代表は「桐生西宮神社が関東で唯一の直系分社であることはあまり知られていない。今後1000年続く神事にしたい」と話した。詳細は桐生西宮神社のインスタグラムで紹介する。【遠山和彦】
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