聖武天皇行幸時代絵巻行列に参加した子どもたち=和歌山市で2024年10月27日午前10時28分、安西李姫撮影
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 聖武天皇(701~756年)が訪れて1300年となる節目を祝う「和歌の聖地・和歌の浦誕生千三百年記念大祭」の本祭が27日、和歌山市の和歌浦一帯であった。「聖武天皇行幸時代絵巻行列」にはNHK大河ドラマ「光る君へ」で藤原公任役の俳優、町田啓太さんが特別ゲストとして参加し、沿道から歓声が上がった。

 住民ら約300人が参加した時代絵巻行列は聖武天皇の行幸に始まり、古代から明治時代までの装束を再現。和歌の浦の歌を詠んだ万葉歌人の山部赤人らの役も登場し、のぼりを掲げて練り歩いた。終了後、町田さんは報道陣の取材に「公任さんゆかりの地に来られて光栄。この先も美しい景観がずっと残ってほしい」と語った。

聖武天皇行幸時代絵巻行列に臨み、沿道に手を振る町田啓太さん=和歌山市で2024年10月27日午前10時17分、安西李姫撮影
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 玉津島神社では和歌の宗家・冷泉家による伝統儀式「和歌披講」があったほか、万葉館では和歌にまつわるシンポジウムが開催された。市内から訪れた冷水(しみず)直美さん(74)は「みやびな雰囲気がたっぷりで、歴史を感じられて良かった」と笑顔を見せた。【安西李姫】

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