自転車走行中の携帯電話使用(ながら運転)や酒気帯びに罰則を設けるなどした改正道交法が11月から施行された。警察は周知や取り締まりを強めており、1日は東京、札幌や大阪など各地で摘発が相次いだ。
警視庁新宿署は1日、モーターで自走する「モペット」と呼ばれるペダル付き電動バイクを無免許で酒気帯び運転したとして、同法違反の疑いで東京都新宿区の自営業の男(34)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は午前5時ごろ、新宿区の歩道を、原付き免許を持たずに酒気帯び運転した疑い。
署によると、男は「自転車だと思った」と供述。自転車であっても酒気帯び運転に罰則が設けられたことを理解していなかった可能性がある。モペットはペダルだけで走行する場合でも原則として原付きとしてのルールが適用されている。誤解されないよう改正法に明記された。
大阪府警は午前5時ごろ、大阪市淀川区で自転車の50代男性から基準値を上回るアルコールが検出されたとして交通切符(赤切符)を交付。他に酒気帯び運転が疑われる事案が6件あり、捜査を進めている。北海道警も札幌市で自転車の酒気帯び運転1件を摘発した。
酒気帯び運転は呼気1リットル当たりにアルコールが0.15ミリグラム以上含まれている状態での運転。改正法では、3年以下の懲役または50万円以下の罰金となる。走行中にスマートフォンを手で持って通話したり、画面を注視したりする行為など、ながら運転にも罰則が新設された。〔共同〕
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