AIが予測した疾患の発症リスクをスマートフォンで確認できる(画面はイメージ)

医療データ分析のメディカル・データ・ビジョン(MDV)は27日、人工知能(AI)で疾患発症リスクを予測するサービスを10月31日に始めると発表した。糖尿病やがんなど34疾患について3年以内の発症リスクを算出する。同社が持つ約5000万人の診療データをAIが機械学習した。

患者が自身の健康診断結果や診療情報をアプリなどで閲覧できるサービス「カルテコ」で、月額550円で提供する。ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するAI予測分析ツールを用い、MDVが保有する4867万人(8月末時点)分のデータを活用して開発した。

患者はカルテコに健診結果を入力する。未受診の検査項目はAIが他の検査値から予測して補完する。MDVのシステムを利用する病院で健診を受けた場合は自動でデータが連携するため、入力は不要だ。

喫煙をやめた場合など生活習慣を変えた場合の疾患発症リスクの変化もシミュレーションできる。今後は唾液などを自宅で採取し、その場で検査値がわかる家庭用検査キットなどの販売も進める。

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