特別展「鳥」で展示される最大級の飛ぶ鳥「ペラゴルニス・サンデルシ」の復元モデル(1日、東京都台東区の国立科学博物館)

鳥の進化や多様化の歴史を600点以上の剝製や骨格標本と共に解説する特別展「鳥―ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統」(国立科学博物館、日本経済新聞社、BSテレビ東京主催)が、2日から国立科学博物館(東京・台東)で始まる。関係者向けの内覧会が1日開かれた。

2010年代以降に盛んになった鳥のゲノム解析で進化の歴史や系統が明らかになり、鳥類の分類も大きく変わった。豊富な標本を最新の分類に基づいて配置し、世界の鳥類の生態など多様な魅力を解説する。

翼を広げた長さが7メートルあったとされ、飛べる鳥の中で史上最大級の「ペラゴルニス・サンデルシ」の生体復元モデルを日本で初めて公開する。美しい羽を持ち「極楽鳥」の別名で知られる「フウチョウ」も12種展示する。

特別展「鳥」で展示されるクジャクの標本(1日、東京都台東区の国立科学博物館)

総合監修を務めた国立科学博物館の西海功研究主幹は「鳥は生態系で重要な役割を担っているが、絶滅の危機にひんしている種もある。展覧会で鳥に親しみを持ってもらい、地球環境や保全への理解を深めてほしい」と話す。

国立科学博物館で初めてとなる鳥類をテーマとした特別展は、25年2月24日まで開催する。

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