日本マイクロソフトは11日、女性の人工知能(AI)人材を育てるプログラムの第2期を始めたと発表した。期間は2025年4月30日まで。参加費無料のオンライン学習プログラムで、AIを使いこなす基礎的なスキルが身につく。27年までに国内30万人の女性に学習機会を提供することを目指している。
ITなどに関わる女性のAIスキル向上を支援する「Code; Without Barriers in Japan(コード・ウィズアウト・バリアーズ・イン・ジャパン、CWBJ)」の第2期を始めた。米マイクロソフトがアジア太平洋地域で展開するプログラムで、日本では5〜10月の期間で第1期を実施した。
プログラムには日々の業務を効率化するスキルなどを学ぶ「AI を使う」と、アプリやサービス開発に必要なスキルを習得できる「AIを創る」の2つのコースがある。第1期には約7000人が参加し、そのうち80%が生成AIに初めて触れたという。
11日の記者会見に参加した夜久美由紀さんは、健康相談員として働きながら第1期で2つのコースを修了した。「実践的なスキルを習得し、キャリアチェンジにおける新しい可能性を見つけられた」という。
第2期ではベネッセコーポレーションなどが日本マイクロソフトの取り組みに加わり、自社のオンライン学習サービスの中にCWBJのプログラムを組み込んで提供する。日本マイクロソフト執行役員チーフラーニングオフィサーの野田景子氏は「人材不足解消の解決策の一つとして、日本全体で一丸となり女性活躍を進めていきたい」と述べた。
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