フルモデルチェンジから6年近くを経ても、いまだ人気の衰えを見せないスズキジムニーシエラ』。本格クロカンとしてのみならずファッショナブルな街乗りSUVとしても支持され、カスタムの幅も広がっている。

DAMD little 5. <cinq> / little Δ. <delta>

なかでも、名オフローダーのテイストを盛り込んだボディキットで多くの支持を集めているDAMD(ダムド)が、新たなチャレンジをみせた。その名は『little 5.』(リトル・サンク) と『little Δ.』(リトル・デルタ) の2台。モチーフはSUVではなく、歴史的なラリーウェポンだ。

フレンチブルーで刺激的なまさに青い稲妻!稀代の名車『5ターボ』

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そのルーツを遡ると“ホットハッチ”というコンセプトが誕生して半世紀近くが経つ。元祖ホットハッチとして、しばしばフォルクスワーゲン『ゴルフGTI』の名が出るのだが、この手のクルマの人気が高かったフランスでも、同時期にスポーティなチューンが施されたコンパクトハッチバックが登場した。それがルノー『5アルピーヌ』である。

ルノー5は1972年にデビュー。当時としては先進的な角形ライトと樹脂バンパー、フラッシュサーフェス的なボディパネルと大胆にスラントしたリアエンドなど、そのルックスは斬新さにあふれていた。ルノーを象徴する1台であり、この時代のフランス車の代表格ともいえるコンパクトカーの5をベースに、ルノー傘下でスポーツモデルを手がけるアルピーヌがチューニングしたモデルは、強化されたパワートレインや足回り、専用エアロなどを得て、ホットな走りで人気を集めた。

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しかし5の進化はそこに留まらなかった。1978年、ルノーはグループ4のホモロゲーションモデルとなる5ターボを公開する。単にターボを追加しただけではなく、後席を取り払ったスペースにエンジンを積んでミドシップに仕立てたモンスターマシンだ。

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ボディは前後に派手なオーバーフェンダーが張り出し、後輪の前にはスーパーカーを想像させるようなエアインテークを設置。アルミのボディパネルやスペシャルな内装なども備え、世界のクルマ好きに与えたインパクトは絶大だった。のちにルノーが、5の系譜に連なるクリオ(ルーテシア)で、同じMRレイアウトのV6ルノースポールを造り出したのも、5ターボへのオマージュが感じられる。

5ターボのディテールをジムニーに落とし込む、抜群のセンスに注目

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そんなレジェンドへのオマージュは、このフレンチブルーに身を包んだリトル・サンクにもみなぎっている。角形ライトにハーフグリル、グレーのバンパーが織りなす顔立ちは、俊敏な走りとフレンチブランドのエスプリで世界のクルマ好きを虜にした5ターボを彷彿させる。リアフェンダーに目を移せばエアインテーク風の表現、そしてボディ別色のAピラートリムとディテールも抜かりない。

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リアに回れば、フェンダー後方にはエアアウトレット風パーツがインサートされ、モデルとなったミドシップカーの雰囲気を演出。さすがにリアエンドは直立しているが、ウイングタイプのルーフスポイラーと横スリットの走るバンパーが、シャープでありながら、80sスポーツ的なノスタルジックさも醸し出している。

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そのバンパーの下で、爽快な排気音を響かせていたのがヨシムラ製のマフラーだ。二輪車で名を馳せ、ケータハムやロータスのピュアスポーツカー向けエキゾーストも手がけた経験を持つ日本屈指のチューニングメーカーが、有名なジムニー専門店のアピオとコラボしたアイテムで、コンペマシンを意識したスタイリングにふさわしいサウンドを楽しませてくれる。

当時を知るアラフィフ世代が細かく観察しても、ニヤリとするような作り込みのリトル・サンク。5ターボのアイキャッチであるTURBOのドアデカールを、NAのジムニーシエラではノンターボ表記にするといった遊び心も楽しいのだが、若い世代には1周回って新鮮な印象があるのではないだろうか。

繊細なディテールにDAMDの技術力が光る、圧巻のクオリティ

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角形2灯ヘッドライトに格子グリル、樹脂バンパーといえばかつてのベーシックカーの定番的なコンビネーションだが、スクエアなフォルムのジムニーに組み合わせてみるとミニマルでエキゾチックなムードが漂う。ガチガチのクロカンっぽさがほどよく薄まり、都会の風景にも溶け込むのだ。アパレルショップが立ち並ぶ界隈や、アーティスティックなウォールペイントをバックにしても映える絵になるのは、フランス車にインスピレーションを得たからこそといえるだろう。

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角形のイエローフォグを埋め込むあたりも、当時物の雰囲気は満点。しかしながら、こういったランプ類もいわゆる輸入パーツを使うとトラブルも心配だ。しかしリトル・サンクではコイト製のランプを埋め込んでいるので信頼性も抜群。トラブルフリーで使用できることも嬉しい。

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さらにグリルに目をやると、ダムドの造形美も光る。このように細く繊細なラインを表現しようとすると技術力が問われるのだが、自動車メーカー並みのクオリティで再現できるダムドならご覧の通りの仕上がり。繊細なラインで当時の空気を感じるデザインで、クルマ全体が仕上げられているのだ。

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インテリアに目を向けると、チェックパターンで飾ったブリッドのセミバケットシートや、ブルーのステッチが入るステアリングホイールが、上質感を主張する。興味深いのはメーター周りだ。丸形2眼メーターを埋め込んだブロックのようなジムニーのインパネが、高名なイタリア人デザイナーのマリオ・ベリーニが手がけた5ターボ1の専用デザインにそこはかとなく似ているのである。偶然ながら、なかなかおもしろいポイントだ。

OZ・ラリーレーシングのジムニー専用モデルが登場!3色から好みのカラーをチョイス

DAMD little 5. <cinq>

こうしてジムニーをベースに80年代の傑作ラリーカーを表現するという斬新なプロジェクトを進める中で浮上してきたアイデアが、リトル・サンク/デルタにジャストフィットするホイールの開発だった。選んだのは「Rally Racing」(ラリー・レーシング) だ。ブレーキ保護に配慮した実戦的なディッシュタイプで、ラリーマシンに多数採用されたイタリア・OZ社の代表作である。

ジムニー/ジムニーシエラに適合するラリー・レーシングを求める声はこれまでもOZの日本法人であるオーゼットジャパンへ寄せられていたそうだが、ダムドからの提案を受けてついに実現。当時のファンの憧れであるこのホイール、最新技術で軽さや高強度を追求しながら、初期デザインを復刻したのもこだわりだ。

DAMD little Δ. <delta>/ little 5. <cinq>


カラーは3色でラリー・レーシングの代名詞ともいえるレッドレタリングのレースホワイト、その他にダークグラファイトとマットブラックも設定。今回は右側にレースホワイト、左側にダークグラファイトを装着したが、同じデザインとは思えないくらいガラリと表情が変わる。ボディカラーとのコーディネートも楽しめるバリエーション展開だ。

カスタムコンプリートカーがおすすめ!ダムドのクルマは全国400店舗以上の安心なネットワークで購入できる

DAMD little 5. <cinq> / little Δ. <delta>

このリトル・サンク/デルタの2台は、まるっとカスタムコンプリートカーとして手に入れるの方法をご存知だろうか?全国400店舗以上をネットワークする車両販売協力店で、実際にクルマを見て購入もできる。

近くの実車展示ディーラーで、まずは気軽に“見て・触れて”ほしいDAMDのコンプリートカーが買える!お近くのショップリストはこちら

写真そのままのスタイルで、パチっと決まった1台が納車されるので面倒な手間もない。新車購入や乗り換え時には、特に選択肢にいれていただきたい購入方法としておすすめする。

DAMD little 5. <cinq>

近年クルマ好きの間では80~90年代のいわゆるネオヒストリック世代が人気だ。ルノーが最新EVで5の復活を計画するなど、メーカーも古き佳きモデルへの注目度を高めつつある。そのエッセンスを手頃に楽しめる『little 5.』 と『little Δ.』はダムドの発想力とデザイン力が光る、新ジャンルのカスタマイズだ。

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