日本自動車工業会(会長:片山正則)は、「JAPAN MOBILITY SHOW 2024」(ジャパンモビリティショー2024)を10月15日から10月18日まで、千葉市の幕張メッセにおいて開催する。5月23日の記者会見で発表した。


◆仕込みのビジネスイベント

東京モーターショーとして約70年の歴史を持つこのイベントは、昨2023年から「ジャパンモビリティショー」と改称し、自動車や最新技術の展示会から、モビリティ業界を中心に幅広い産業の仲間と共に未来を創造する「共創プラットフォーム」への転換を試みた。ジャパンモビリティショー2024は「共創プラットフォーム」としての進化をめざす。

片山会長は「2024年は、本来は休催年だが連続性を担保したい。今回はビジネスサイドに焦点を当てる」という。片山会長が「仕込みのイベント」と表現するように、企業連携を推進するビジネスイベントを開催する。入場についてはチケット販売を行なわない事前登録制を検討中だ。

ジャパンモビリティショーは今後も毎年開催され、2年を1つのパッケージとするという。2024年は「プロセスイヤー」としてビジネスイベントを開催し、そして2025年は「ショーイヤー」として多くの来場者にモビリティの未来を感じてもらうショーケースを開催する予定だ。片山会長はビジネスイベントのイベント名について、ジャパンモビリティショーをサブタイトルとして、別の名称になる可能性もあるとした。

◆CEATEC 2024と併催

またジャパンモビリティショー2024は、日本を代表するデジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2024」と併催される。これにより、IT・エレクトロニクス産業との連携が強化され、技術革新が加速することが期待される。

◆3つの企画

ジャパンモビリティショー2024では、以下の3つの企画が予定されている。

1. ブース出展……モビリティ産業の課題解決を目指すスタートアップと事業会社を募集し、活発なコミュニケーションを通じて社会的課題の解決方法や未来のヒントを見つける場を提供する。

2. ビジネスマッチング……スタートアップと事業会社がオンラインと会場内でコミュニケーションを取る場を設け、スムーズな商談を可能にする。

3. Future Mobility Forum(未来モビリティ会議)……モビリティ社会の構築に向けた課題について、著名有識者とともに語り合う場を提供する。自工会の正副会長も参加予定。

昨年開催のジャパンモビリティショー2023は、10月25日から11月5日まで(一般公開は10月28日から)、臨海都心の東京ビッグサイトを中心に開催された。475の企業・団体が参加し、111万2000人の来場者を記録した。

自工会は閉幕後に、「これからのモビリティは『単なる移動手段』だけではなく、『ヒトを動かす、モノを動かす、ココロを動かす』ものであり続けたいと思う。様々な産業に関わる新しい仲間と一緒に、日本を動かす原動力となりたい」とコメントしている。

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