ボルボ・グループ・ジャパンは、昨2023年に発表したEV建機2種に続き、3モデル目となるEV建機『EC230 Electric』を、5月22~24日に千葉市の幕張メッセで開催されたCSPI-EXPOでお披露目し、同時に日本での発売を開始した。
EC230 Electricは、日本で最も需要の高い20tクラスのバッテリー駆動式の中型油圧ショベルだ。北米と一部の欧州市場に続き、日本での導入はアジアで初となり、今回5台の導入が決定している。
本製品は、日本販売代理店の山崎マシーナリー(本社:静岡県磐田市。崎は旁の上が立)を通じて購入可能だ。すでに西尾レントオール(本社:大阪市)が2台購入し、レンタルを順次開始予定のほか、大手建設会社にも1台の納入が決定している。
EC230 Electricは、北米と一部の欧州市場での導入に先立ち、2021年に中国のプロジェクトで試験導入された。中国での2カ月間の試験導入では、22トンのEC230 Electricが使用され、利用者の視点から製品と技術に関するフィードバックを収集し、それらを反映してアップデートを重ねた。
日本では、ゼロ・エミッションの電動建設機械に対する顧客の関心が非常に高く、CSPI-EXPOでEC230 Electricを発表し、市場に投入することは、2040年までにネット・ゼロ・エミッションを達成するというボルボのコミットメントの証だ。2023年に初めてEV機を市場に導入して以来、ボルボにはユーザーからのポジティブな声が届いているという。ボルボはEC230 Electricがラインナップに加えることで、日本市場のニーズに応える新たな選択肢を提供し、顧客基盤をさらに拡大していきたいと考えている。
EC230 Electricは、通常のディーゼルエンジンを搭載したボルボ・クローラー掘削機「EC230」の技術を活用し、堅牢なパワーと電動化の利点を融合した。オペレーターは、騒音と振動が低減され、電気モーターにより油圧応答性が向上する。これは、キャビン内または現場での作業環境の向上に貢献する。
運転重量は2万3000~2万6100kg、バケット容量は0.48~1.44立方メートルで、吊り上げ能力は7560kg。深さ6730mmまで掘削でき、掘削リーチは9930。機械幅は2990mmで、テールスイング半径は最大2850mmとなっている。バッテリー容量は264kWh、バッテリー電圧は600Vで、稼働時間は用途に応じて最大5時間という性能だ。
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