春と秋が短くなったといわれる時代ですが、おでかけしたくなるよい気候の日は多いものです。

せっかくだからと、高齢者の方と一緒にドライブでおでかけを計画される方もいると思います。

楽しいおでかけドライブにするためには、高齢者の方に配慮するポイントがあります。

今回は「ドライブしたい!」をかなえる、おでかけドライブのお役立ち情報を3点お伝えいたします。

要介護でも外出したい!安全にお出かけする方法をお伝えします


高齢者に良い影響のあるおでかけドライブは、事前準備が大切

高齢者になってくると、自分で車を運転してドライブに行くことが難しくなります。

公共交通機関を使った遠出などの、いつもと違う外出も難しくなり、単調な生活になりがちです。

その中でおでかけドライブは、良い気分転換になります。

まず、欠かせないことは事前準備です。

常備薬などの持ち物

家から離れるので、急に何かあった時に対応できるように、保険証や常備薬、お薬手帳などを準備しておきましょう。

休憩できるポイント

ドライブの行程にも、休憩やバリアフリートイレに定期的に寄れるように、休憩場所を調べておきましょう。

ゆとりあるスケジュール

定期的な休憩や振動の少ない道を選んだり、急発進などなくゆっくりと運転する必要があるため、時間に余裕のあるスケジュールを組むことも重要です。

せっかくのおでかけドライブですから、高齢者も含めて、全員で楽しめるようにするために、スケジュールや持参物などの事前準備は念入りに行いましょう。

長時間のドライブになる場合は、車に乗っているだけでも疲れます。

体調を整えておくためにも、前日の睡眠や便秘など体調面にも注意しておきましょう。

事前準備は、無料で簡単にできるおでかけドライブの成功を左右する重要なポイントです。

本人や他の参加者の意見を聞きながら、緊急事態にも備えた、事前準備を行いましょう。

高齢者とのドライブは事前準備が大切

車の乗り降りに便利なグッズ

足腰に不安のある方は、車の乗り降りに注意が必要です。

慣れない人が介助を行うと、ともに転倒してしまう可能性がありますので、安全に乗り降りできるグッズを利用するのもひとつです。

一般的な車には、乗り降りに便利な手すりはついていませんが、車に取り付けられる手すりの代わりになる物もあります。

オリレバー 税込6,499円

車のドアのドアストライカーにはめると、手すりのように握って使うことができます。

手すり機能の他に、窓ガラスを割るためのハンマーやシートベルトを切ることができるカッターとして、使うことができます。

車のドアやシートの座面を持って乗り降りすることもできますが、もともと、つかんで乗り降りするようには作られていないため、介助が必要になることもあります。

お互いに慣れていない介助で、車の乗り降りを行うと、共倒れになり、ケガをする可能性もあります。

しかし、しっかりとした持ち手があれば、1人で乗り降りすることもできます。

オリレバーは、簡単に取り外しができ、手すりの代わりに利用することができます。

しっかりと握ることができ、自分のペースで安全に乗り降りできるオリレバーは、高齢者のおでかけドライブにピッタリの便利グッズです。

車の乗り降り便利になるグッズ(画像提供元:バランスボディ研究所)

ドライブ時の介護に不安がある時には、自費の介護タクシーの利用も

移動やトイレなどの介助に不安がある時は、介護のプロが介助や運転をしてくれる自費の介護タクシーの利用もおすすめです。

介護保険外のため、タクシー運賃、介助料などがすべて自費になりますが、運転はもちろんのこと、乗り降りしやすい福祉車両や車いす、車に乗り込むまでの介助や目的地での介助など、おでかけドライブに必要なケアを行ってもらえます。

老々介護や介護が必要な方と介助者に体格差があり、介助が難しい場合など、自費の介護タクシーを利用すれば、負担なくおでかけドライブを満喫できます。

介助負担が大きいから、楽しみのための外出なんてできないとあきらめていた方でも、自費の介護タクシーの利用で楽しい思い出を作ることができますので、ぜひとも利用を検討してみてください。

利用料金は、自費の為、事業所により異なります。

株式会社キャビック ケア&ケアタクシーの例

  • はじめの30分間まで 2,400円

  • 加算料 10分ごと 800円

ケア&ケアタクシー(画像提供元:キャビック)

高齢者の方もおでかけドライブをしたい

高齢になると、近所以外へのおでかけは、介助がないと難しくなります。

しかし、おでかけドライブは施設や通所介護でも人気な行事であることから分かるように、高齢者の方もおでかけドライブをしたいという希望を持っている方は多いのです。

今回ご紹介したお役立ち情報を活用すれば、安全におでかけドライブを行うことができます。

介護が必要になってくればくるほど、介護者の方に余裕がなくなってきます。

安全で負担なくできるおでかけドライブが実現すれば、介助される側だけではなく介助する側にとっても良い気晴らしになり、楽しい思い出となります。

介護に優しい社会へと変化しつつある日本です。

介護状態だからとあきらめず、おでかけドライブをしてみるのはいかがでしょうか。

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