5月24~26日の国内映画興行ランキングで見事一位に輝いた「帰ってきた あぶない刑事」(おめでとうございます!)。8年ぶりの新作を「あぶ刑事ベイビー(あぶ刑事ファンの愛称)」の皆様はどれだけ待っていたことでしょう!この度、なんとベストカーではダンディー鷹山こと鷹山敏樹役の舘ひろしさん、セクシー大下こと大下勇次役の柴田恭兵さんのお二人にお話を伺いました!

※ベストカー6月10日号からの転載です。

文・インタビュー/山本孟毅、撮影/山口宏之、写真提供/(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

ヘアメイク/岩淵賀世(舘ひろし担当)、澤田久美子(柴田恭兵担当)、スタイリスト/中村抽里(舘ひろし担当)、古舘謙介(柴田恭兵担当)

タカとユージ!8年ぶりの新作それぞれの見どころを教えて!

-8年ぶりの新作のお話を聞いた時の感想は?

舘さん(以下、敬称略)僕はもう前回でもう終わるつもりだったけど。やっぱり嬉しかったです。また恭サマ(舘さんが柴田さんを呼ぶ時の愛称)とできる、ということで。

柴田さん(以下、敬称略)僕は(終わる終わる)詐欺なんじゃないかと(笑)。ただ、今回はタカとユージどちらかの娘かもしれない女性(永峰彩夏役の土屋太鳳さん)が登場するって聞いて。タカとユージが見せたことがない表情を見せられるんじゃないかなって思いました。でも、8年ぶりっていう感じがしないですね。

舘 まったくしないね。

柴田 3年ぶりぐらいの感じで。それも歳をとったからか一週間が三日位に感じて、あっという間。全く変わってないですし。

38年経っても変わらない…タカとユージのカッコよさ!(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

-タカとユージへのスイッチの切り替えは?

 僕は恭サマに会った瞬間にスイッチが入っちゃうんです。

柴田 それは僕も全く同じ。根っこの部分でお互い同じよーいドン、から始まってるので、余計なことはいらないです。準備することもないですし。逆に70歳過ぎて。ヨレヨレのタカとユージでも全然、僕は構わないので観てくださいと。それはトオル君(仲村トオルさん)、温っちゃん(浅野温子さん)、ベンガルさんも同じかと。

-新作で、舘さんと柴田さんが考えるお互いのおすすめのシーンを教えていただけますか?

舘 (柴田さんの)全体的な軽快さ、柔らかさ、ですかね。そういったお芝居が僕にはできないから、僕が恭サマのそういうところにあこがれているという事もあるんだけど。

柴田 土屋太鳳ちゃんと舘さんのバイクの前のツーショットシーンがあるんですよ。そこでの娘を見る穏やかなタカの表情ですね。今まで(シリーズで)見せたことが無い表情。あとは舘さんのバイクシーン。今回は補助輪を付けて走ってます。危ないから。いや、ウソですよ(笑)。今までの作品も最後はラストにショータイムがあるんですけど、今回は最高のショータイムだったなと思います。

-ショットガンを撃つ手放し運転のシーンもありましたが、アクションシーンの体力などは大丈夫でしたか?

舘 (体力は)全然大丈夫じゃないんだけど(笑)。僕はバイクに乗ってただけですから。まあ、オートバイに乗る人だったらだれでもできるんじゃない?(笑)

柴田 いや、元・暴走族(※)だからできるんです(笑)。「引っ張り」っていうクルマにバイクを乗せて撮影する方法もあるんですが、舘さんはちゃんと運転していますからね。

※舘さんがバイクチームから始まった「クールス」に所属していたことから。「あぶない刑事フォーエヴァーTVスペシャル‘98」ではハーレーで駆け付けたタカに対してユージが「来たな~元・暴走族!」というシーンがあります。

今回も勿論あります!舘さんのショータイム!(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

凄く上手かった…ユージのスピンターン!

-あぶない刑事といえば、レパードなど登場するクルマやカーアクションなども魅力のひとつです。シーンなど思い出も含めて教えていただけますか

柴田 運転するのは(タカとユージでは)僕だけでした。レパード、凄くカッコいいクルマなんですけど、チャーミングな印象でした。(カーアクションについて)もちろんスタントの方にお任せした部分もあるんですが、ほとんどは自分でやらせていただきました。ワンカットでスピンしてユージがクルマから降りてくるというシーンではスタントの方に「サイドブレーキをここで引くんだよ」とか、教えていただいたり。

おなじみF31レパードも登場!予告編では運転席から雄たけびを上げながら発砲するユージの姿が!(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

 恭サマ、スピンターン上手かったね。凄く上手かった。

柴田 (にこっ)

 僕(タカ)はスーパースターになっちゃいけない、どこかできない部分を作ろうということで、クルマの免許がないという事になって。バイクだけを運転することになりました。アクションについては……僕はやっぱり(映画一作目の)トラックだなぁ。バイクからトラックに飛び乗るシーンが一発勝負だったね。できるかできないか分からないものだったから、このシーンは撮影の一番最後に撮りました。

今回はBMWのオープンに乗って颯爽と登場します!(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

-舘さんは他の刑事ドラマでも運転されていますが、「あぶ刑事」でクルマを運転したいな、ということは思わなかったですか?また、バイクは今もプライベートで乗られることはありますか?

 ないですね。僕はバイクがあったから(笑)。プライベートでは最近はバイクに乗ることはなくて、今回の撮影で「さらば」以来に乗りました。

-久しぶりでもあのアクションをできるのは凄いです

柴田 だから、元・暴走族だって言ってるでしょ!(笑)

一同 (笑)

タカとユージ…2人並んだ時の無敵感がスゴイです!

-「あぶ刑事」好きな読者の方もとても多いかと思います!「ベストカー」を読んでいる皆さんに一言いただけますでしょうか

柴田 (凛々しく)カッコいい運転は…安全運転!

 オートバイの安全運転は…手放し運転!(笑)

柴田 オートバイに乗ってショットガンを撃たないように!(笑)

一同 (笑)

新作「帰ってきた あぶない刑事」は絶賛公開中!タカとユージの娘(?)が登場!おなじみのゴールドツートンのレパードや、ショットガンを持ったタカもハーレーに乗って登場します!(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

プロフィール

舘ひろし(たち・ひろし)

1950年3月31日生まれ、愛知県名古屋市出身。ロックバンド「クールス」のボーカルとしてデビュー後、1976年に映画「暴力教室」に俳優としてデビュー。「西部警察」、「あぶない刑事」、「新宿鮫」シリーズに出演。ドラマ「パパとムスメの7日間」では娘と人格が入れ替わる川原恭一郎役、2024年1月に公開の映画「ゴールデンカムイ」では土方歳三役を熱演する。

柴田恭兵(しばた・きょうへい)

1951年8月18日生まれ、静岡県出身。舞台「十月は黄昏の国」でデビュー。1977年にドラマ「大都会PARTⅡ」でドラマ初出演。1986年「あぶない刑事」の大下勇次(ユージ)役以外にも「はみだし刑事」シリーズの高見兵吾役、NHK大河ドラマ「武田信玄」の上杉謙信役、NHKドラマ「舟を編む~私、辞書作ります~」では辞書の監修者・松本朋佑役を演じるなど多数の出演作で幅広い役を務める。

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