スバルはこのほど、2023年9月に一部改良を施したBRZの生産を終了した。公式ウェブサイト上で「現行モデルについては生産終了に伴い、販売店での在庫対応のみとなります。詳しくは販売店にお問い合わせください」とアナウンスしている。

文、写真:ベストカーWeb編集部

■デビューから2年後についにMT車用アイサイトが採用!

2023年9月の一部改良モデルの生産終了が正式にアナウンスされた

 2021年4月に2代目となる現行型が発表されてから翌2022年5月、そして2023年9月に一部改良を実施してきた。

 2023年9月に発表された一部改良では、6MT車にアイサイトが採用されることになった。スバル車でのMT車へのアイサイト設定はこれが初めてで、その仕様は初代レヴォーグ相当のステレオカメラを採用したアイサイトVer3となる。

6MT車にもついに先進安全装備のアイサイトが装着された

 ベースとなるのはすでに6AT車に採用されているアイサイトで、こちらをベースにプリクラッシュブレーキや追従機能付きクルーズコントロール、車線逸脱&ふらつき警報機能、先行車発信お知らせ機能、後方ソナー警報機能のクリアランスソナーを装備。

 また、通常グレードにはウインカーのワンタッチ機能の初期設定オフ化をはじめ、VSC制御の最適化、クリアランスソナー警報吹鳴条件の変更(吹鳴開始距離の延長)などを実施。Rグレード(17インチタイヤ仕様)のみ、新パターンタイヤ採用による性能向上が図られていた。

記事リンク

前の記事

STI社長に初代86/BRZの開発を担当した賚寛海氏が就任! 生粋のスバルエンジニアがSTIを引っ張る!!

次の記事

超貴重  今読み返しても熱~い!! 86&BRZデビュー1年後の多田哲哉CEスペシャルインタビュー

■新グレードにSTI Sportも設定していた

前回の一部改良で新グレードとしてSTI SportもBRZに設定されていた

さらに最上級グレードとして「STI Sport」を設定。その価格は6MT車が376万2000円、6AT車が381万7000円だった。

 STIがチューニングを施した専用サスペンションを採用し、ステアリングの切り始めから内輪の横力を引き出すダンパーセッティングに。また、フロントサスにもやはりSTIがチューニングした日立Astemo製SFRD(周波数応答型)ダンパーを採用することで、応答性の高いハンドリングと快適な乗り心地を両立させていた。

ゴールドキャリパーのブレンボ製17インチフロント&リアベンチレーテッドディスクブレーキをオプション設定

 さらに、メーカーオプション装備となるが、ゴールドキャリパーのブレンボ製17インチフロント&リアベンチレーテッドディスクブレーキを設定していた。

 今回、公式サイト上でBRZの生産終了が明らかになったわけだが、さらなる一部改良が近づいている。その改良内容は前回2023年9月時のものよりも小規模になる可能性が高そうだ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。