昨今、自動車整備士不足が叫ばれている。そこにはさまざまな要因が含まれているとは思うが、如何せん状況は悪くなる一方だ。そんな中、自動車会社と学校がタッグを組んで技術者養成を行うと発表した。

※本稿は2024年5月のものです
文:片岡英明、ベストカー編集部/写真:Adobe Stock ほか(トップ画像=Kannapat@Adobe Stock)
初出:『ベストカー』2024年5月26日号

■ドイツの技術者のワザを学べ!

自動車整備には知識と経験が何より不可欠。技能向上にはもってこいの機会だ(kucheruk@Adobe Stock)

 在日ドイツ商工会議所は、自動車メーカーと整備士養成学校と手を組み、「ドイツ専門職業プログラム 自動車整備士養成プログラム」を日本で始めると発表しました。どういった狙いがあるのでしょうか?

●片岡氏のコメント

 これは若手整備士の技術レベルを高めようと、三菱ふそう、BMW、メカニックカレッジ、阪神自動車航空鉄道専門学校がタッグを組んで実現した。プログラムは、実務と座学を組み合わせた日本向けオリジナルで、若手整備士が仕事をしながら学ぶことができる。

 自動車整備士1級相当の知識を得られるなど、貴重な経験ができるから、スキルはグッと高まるだろう。将来的には整備士資格を持たない人材にも教育機会を提供したいと考えているそうだ。ただしその場合、整備士資格は取れない。資格が取れれば、整備士不足の緩和にもつながるだろう。

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