フィアット(FIAT)は、小型EV『500e』のハイブリッドバージョン、『500 Ibrida』を2025年後半から2026年前半に、欧州で発売する。フィアットが6月6日に発表した。

500 Ibridaは、フィアットが属するステランティスのイタリア・トリノのミラフィオーリ工場で生産される予定だ。フィアットブランドのオリヴィエ・フランソワCEOが同工場を訪れ、この計画を発表した。

イタリア国内で販売されるフィアット車の70%が国内で製造されており、イタリアがブランドの中心的な役割を果たしている。ミラフィオーリ工場が、500 Ibridaの生産拠点となる。

500 Ibridaはイタリア・トリノで開発・設計され、ミラフィオーリで製造される予定。これは、フィアットのイタリア製への強いコミットメントを示しているという。

フィアットは、500eをはじめ、『500X』、『パンダ』、『デュカト』 などのモデルをイタリアで生産しており、2023年には世界で販売されたフィアット車の3台に1台がイタリアで製造された。特に、国内市場では販売されたFIAT車の70%がイタリア製だ。

500 Ibridaのエンジンはテルモリのステランティスの工場で、排気システムはナポリで、ギアボックスはミラフィオーリで製造される予定。これにより、フィアットはイタリア製造の伝統を維持しつつ、持続可能な未来に向けた取り組みを強化している。

さらに、フィアットは1億ユーロの投資を発表した。これにより、500eのプラットフォームを再設計し、新世代のバッテリーテクノロジーを導入することで、顧客にとってより手頃な価格の新型車を投入する計画だ。

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