2023年末に発表された新型スズキ スイフト。燃料費が高騰する中で嬉しい燃費、24km/Lをマークした。2024年に入り、そのスイフトにMT車が追加。スイフトの走りがイイのはわかっちゃいるが、燃費の面から考えるとアリなのか!?

※本稿は2024年5月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/スズキ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年6月10日号

■リッター24kmオーバーで唯一のMT車

スズキ スイフト。中間グレードのハイブリッドMXにMT仕様を設定する

 スイフトの特徴として、ハイブリッドMXに用意される5速MTが挙げられる。WLTCモード燃費は25.4km/Lだから、CVTと比べて0.9km/L優れる。

 1.2L直3エンジンは、最大トルクを4500回転で発揮するから、少し高回転志向で4000回転を超えた領域の吹き上がりも活発だ。

 最高出力は5700回転で発生するが、6000回転付近までよく回るから、燃費重視のエンジンながら5速MTとの相性もいい。積極的に運転を楽しむニーズにも適する。

 特に注目されるのが、エンジン排気量を1.2Lに抑えたことだ。峠道などでは、5速MTを駆使してエンジン回転数を高く保ち、動力性能をフルに引き出せる。

 昔のコンパクトカーには、動力性能が少し足りないMT車も多く、絶妙な変速操作を行って速く走らせた。スイフトの5速MTでは、今でもその楽しさを満喫できる。さらに初心者ドライバーの運転を上達させる効果も期待できる。

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