ヨーロッパじゃ小さなSUVが盛り上がっている。そこへステランティス傘下のフィアットが投入したのは、初代パンダ4×4を彷彿とさせる「グランデパンダ」だ。こりゃ日本でも大ヒット間違いないでしょ!

文:ベストカーWeb編集部/写真:ステランティス

■車名をプレス成型しちゃうキャラの押し出しがすごい!

フィアット 新型グランデパンダ

 また1台、可愛いSUVが誕生した。発売したのはフィアット。名前を「グランデパンダ」という。クルマ好きならその名前を聞いただけで、かつて同社が手がけた傑作車「初代パンダ」の4WDモデル「4×4」との関連性に気付くはず。

 初代パンダはとにかく脱力系のシンプルさがウリだった。しかしそれは高度な開発思想の賜物で、エクステリアを手がけたジョルジエット・ジウジアーロは、「フェラーリはワインを飲みながらでも描けるが、パンダはそうはいかない」と語ったといわれる。

 そんな初代パンダが現代によみがえったわけだが、イタリア車だけあってボディのオシャレ度がすごい。フロントマスクは小さなドットの集合でヘッドランプもの一部が光るし、ボディサイドの「PANDA」、リアの「FIAT」という文字は、ボディパネルに直接プレスしてしまう大胆さだ。

 いっぽう日本のクルマ好きからは「ロッキー/ライズみたいじゃん」という声が聞こえそう。まさにその通りで、グランデパンダの全長は3999mmというから、ロッキー/ライズとほぼ同寸なのだ。

 フィアットはこの小さなSUVに、BEVとハイブリッドを用意するという。

 車台については現時点では非公表だが、時期的にステランティスの最新版プラットフォームである「STLA Small」を採用するのかもしれない。まもなく日本でも発売されるジープ初のBEV「アベンジャー」のeCMPよりも1世代進化したバージョンということになる。

 フィアットはこのグランデパンダを、まずは欧州とアフリカ、中東に投入するという。細かな仕様などは今後明かされるが、初代パンダは我が国でもヒットしたクルマだけに、日本導入をぜひとも検討してほしい。こんなクルマが走り回れば、日本ももうちょっと明るくなるはず!

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