アウディは6月18日、高性能スポーツEV『RS e-tron GT』(Audi RS e-tron GT)の改良新型を欧州で発表した。

改良新型のフロントには、RS専用の3Dハニカム構造を持つインバーテッドシングルフレームグリルを採用した。路面に密着するようなフォルムを追求している。リアにはモータースポーツのモチーフが取り入れられ、L字型ブレードや垂直の赤いリフレクターを新たに装備した。

ステアリングホイールには、2つの赤いコントロールサテライトと12時位置のマークがオプションで追加される。シートも新たにアップグレードされ、ダイナミックなデザインとイルミネーションロゴが特徴だ。「Vorsprung」仕様では、オプションでマッサージ機能付きのシートも選択できる。

アウディコネクトサービスやオンデマンド機能、アプリストアを通じてデジタル化されている。アウディバーチャルコックピットは、バッテリー温度や最大充電可能出力をリアルタイムで表示する新機能を導入した。RS専用のコンテンツを表示するディスプレイも備えている。

改良新型RS e-tron GTの電動モーターは、リアアクスルに新開発された永久磁石同期モーター(PSM)を搭載した。このモーターは、アウディのプレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)から供給され、最大出力は564ps。フロントのモーターと合わせたシステム全体で、856psに強化された。動力性能は0~100km/h加速が2.8秒。最高速は250km/hに到達する。

改良新型では最大充電出力を320kWに引き上げた。ハイパワーチャージング(HPC)ステーションでは、10%から80%までの充電を18分で完了する。10分間の充電で最大280kmの航続を確保できる。Plug&Charge機能により、充電ケーブルを接続するだけで自動的に充電ステーションが認証され、充電が開始される。

アウディバーチャルコックピットプラスは、バッテリーの現在の動作状態、バッテリー温度、急速充電予測、予冷状態などの情報を表示する。これにより、ドライバーは一目で充電性能を確認できる。

熱管理システムは、4つの最適化された冷却回路で構成され、バッテリーと駆動システムのコンポーネントを理想的な温度に保つ。標準装備のヒートポンプは、特に冬季においてエネルギー効率の高い空調とし、航続を延ばす、としている。

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