メルセデスベンツは6月21日、小型EVミニバン『EQT』(Mercedes-Benz EQT LWB)のロングホイールベースを欧州で発表した。

ホイールベースを標準モデルより380mm延長し、より広い室内空間を実現する。これにより、ファミリーやアクティブなライフスタイルを持つユーザーにとって理想的な電動車を目指している。

●多様な室内利用が可能

ロングホイールベースは、標準モデルに比べてさらに多様な室内利用が可能。新たに追加された3列目のシートは、2つの独立したシートで構成され、最大7人まで乗車できる。2列目と3列目のシートは個別に調整・折りたたみが可能で、ヘッドレストも高さ調整が可能。軽量なシートは取り外しもできる。

安全性にも配慮されており、i-Size規格に準拠したチャイルドシート固定装置が2列目と3列目の外側のシート、および助手席に装備されている。これにより、合計6つのチャイルドシートが取り付け可能で、そのうち5つはi-Size規格に対応している。

ロングバージョンのEQTは、後部座席を取り外すと最大3660リットルに荷物容量が拡大する。両側のスライドドアも大型化されており、2列目と3列目のシートへのアクセスが容易になっている。

●10%から80%までの充電が38分

パワートレインには、最大出力90kW、最大トルク245Nmの電動モーターを搭載している。充電は自宅や公共の充電ステーションで行え、11kWまたはオプションで22kWの交流充電器を使用可能だ。80kWの直流急速充電器を使用すれば、10%から80%までの充電が38分で完了する。

●タッチコントロールパネル付きのステアリングホイール

最新のMBUXマルチメディアシステムが搭載されており、24.13cmのスクリーンとタッチコントロールパネル付きの新しいステアリングホイールが特徴だ。MBUXは、車両機能の説明やスマートフォンのBluetoothペアリングを支援し、Apple CarPlayやAndroid Autoとのワイヤレス接続も可能になる。

さらに、MBUXはOTA(Over-the-Air)アップデートにより、ソフトウェアの更新や新しい車両・快適機能の追加が可能だ。現在の車両位置や到着予定時刻を連絡先に送信する機能や、地図上にブランドのポイントオブインタレストを表示する機能も搭載されている。

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