一般には高品質鋳造ホイールのイメージが強いWedsだが、鍛造ホイールにおいてもスーパーGT車両用センターロックホイールの「TC105X GT」や86/BRZレース用に「TC105X FOGED」を提供するなど確かな技術を持ち合わせている。そんなWedsの鍛造ホイール専用ブランド「F-ZERO」第六弾となる新作ホイール、それが「FZ-6」だ。

文:ベストカーweb編集部/写真:Weds

■最高のホイールを実現するための「鍛造削り出し製法」

ミドル級SUVのXC60にも違和感なく納まる20インチ。8.5J+50サイズでこの迫力だ

 「FZ-6」は、鍛造ホイールならではの圧倒的な軽さと剛性を持ちつつ、Wedsが誇るドレスアップホイールとして妥協を許されない美しさを追求するため「鍛造削り出し製法」を採用した。

 一般的な鍛造工程を終えてからさらに超硬ドリルで削り出して仕上げることで、鍛造の圧倒的な軽さと剛性と美しいデザインを高度に両立。鋳造と鍛造、モータースポーツとドレスアップ。ジャンルを問わず一流のホイールを送り出し続けてきたWedsだからこそ可能だったのだ。

■見慣れている、なのに新しい10本スポーク

こちらはブラッシュド仕様。鍛造アルミニウムの素材を活かしたカラーリングだ

 そんな「FZ-6」だが、その印象は見慣れた2×5タイプの10本スポークだ。鍛造はもちろん、鋳造ホイールでも数多く採用された陳腐なデザインに一見みえてしまう。しかし、このホイールを見てスクロールを止めたアナタならば違いがわかってしまうだろう。

 2×5本デザインでありながらセンターから大胆に伸びる細身のスポークは、鍛造ホイールの特権。その上端正に彫り込まれた奥行きのある造形で影とメリハリを演出している。軽やかさと重厚感、機能美と造形美を両立した見事なデザインだ。

■インポートカー向けの18~21インチ

クルマとしては新しい形のテスラにもよく似合う

 そんな「FZ-6」の気になるサイズは18から21インチ。しかし、国産車向けのPCD114.3は18インチと20インチにのみ設定。あくまでもメインはPCD108とPCD112でインポートカー向けのサイズラインナップになっている。クルマを選ばない2×5本デザインゆえにその点だけ唯一惜しく、インポートカーのオーナーを羨ましく思えてしまう。

 美しさを極めたこのホイール、その値段に見合うスタイルを手に入れられるかは実際に使うアナタ次第だ。 

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