事故を起こせば、翌年の自動車保険の等級が下がるのが当たり前。わずかな擦り傷でも保険を使って直せば等級が下がる。それを嫌って自腹で修理する人も多いが、軽微な破損なら、保険を使っても等級ダウンが起こらない画期的な自動車保険が登場したという!!
※本稿は2024年5月のものです
文:角田伸幸/写真:AdobeStock(トップ画像=camera papa@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2024年6月26日号
■いったいどういう仕組みなの!?
自動車保険といえば、事故を起こせば翌年の自動車保険の等級が下がるのが当たり前だった。ところが損保ジャパンがトヨタファイナンスと組んで、軽微な事故なら等級が下がらない保険を発売すると発表した。
この保険は、トヨタディーラーで新車を買う顧客向けに提供する。通常の自動車保険に付与して、自損事故やクルマ同士、飛び石などによる軽微な破損を、最大10万円まで補償するという。この保険を使っても翌年の自動車保険は等級ダウンが起こらない。
これまで、こうした軽微な事故は、保険料が高くなることを恐れて自腹で直すユーザーも多かった。損保ジャパンはこうした不安をなくすことで、特に若い層のクルマ購入を後押しすることを狙っているようだ。
この保険は、保険料の支払い総額と契約者数によって保険料が変動する仕組みを日本で初めて採用した。加入者の事故が少なければ翌月の保険料が下がり、増えれば上がるが、ディーラーが一部を負担することで、毎月の保険料は最大1500円程度になるとのこと。トヨタ車購入を考えている人は検討してみては?
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